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5/19 歴史的「木製什器」の保存・活用へ

Furniture for Future〜九州大学でシンポジウム

※終了しました。

九州大学移転に伴い廃棄処分される書棚、テーブル、椅子など什器の保存・活用の方法を探る九州大学総合研究博物館のプロジェクトが、このたびトヨタ財団の助成を受け社会実験に乗り出す。そのキックオフ・シンポジウム519日(土)955分から同大学箱崎キャンパスで開かれる。参加費無料。 

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九州大学の歴史を刻む木製什器。写真は薬品棚で、日常ユースにも非常に魅力的。

九州大学は2018年9月末までに伊都キャンパス(福岡市西区および糸島市)への移転完了予定で、什器類も刷新されることになる。

学内で長く使われてきた什器類は貴重な教育資産である。特に創生期(大正中期から昭和初期)の木製什器は、今の大量生産品では再現できないような材質やしつらえが特徴。しかもほぼすべて購入時から備品台帳で管理され、購入年月日や価格などの情報が明らかなことから、各什器の時代考証も可能。例えばレターケースの寸法から書類の普及サイズの変遷がわかるという。

これらの什器が2005年に始まった第一次工学部移転や2009年の六本松キャンパス移転の際に大量廃棄されたことから、博物館では什器保存・活用プロジェクトを開始。これまでに工学部や理学部などで廃棄予定の300点近い什器を回収した。

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木製の古い教卓。床の木レンガもプロジェクトによりレスキューされた。

「建築物は保存する仕組みがあるのに、家具類は廃棄されがち。古い家具に価値を見い出し再利用する持続的な仕組みを提案したい」と、プロジェクトメンバーの三島美佐子准教授。

 プロジェクトでは2011年からほぼ毎年、回収した什器を学内で展示・公開するほか、回収什器のカタログ作成にも取り組んでいる。

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2013年「活きる木製什器展-知春草生」展の一コマ。会場は今は解体されて更地になった第一分館(旧知能機械実習工場)。

家具の再利用の観点から注目したいのは、「在野保存」という考え方。学内外の賛同者に貸し出して利活用してもらい、長く引き継いでいってほしい。プロジェクトではその仕組みづくりのための社会実験をまずは2年間、行うことにしている。

試験的なモニター貸出も現在2カ所で実施中。

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熊本市内のブックカフェ「橙書店orange」。テーブル、椅子、ベンチなど古い什器がまた新しい表情で店内の雰囲気を高めている。
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福岡市科学館4階サイエンス&クリエイティブ工房に設置されたデスク。部屋の雰囲気との調和と利用者の使い勝手を考え、表面にエポキシ樹脂コーティングが施されている。

シンポジウムでは家具の再利用が社会的、文化的に定着しているイギリスの事例や西欧の建築・インテリアの再利用についての講演など学外の研究者4名が登壇するほか、パネルディスカッションや学内に保管された什器を見るバックヤードツアーも楽しみ。

シンポジウムの定員は設けられていません(会場のキャパは200名)。バックヤードツアーおよび最終の交流会のみメールによる事前申し込みが必要です。プログラムおよび申し込み方法はこちらでご確認ください。

日時

2018年5月19日(土)午前9時55分〜午後7時(午前9時30分開場)

会場

九州大学箱崎キャンパス理系地区 旧工学部本館1階大講義室

住所

福岡市東区箱崎6-10-1

TEL

九州大学総合研究博物館内 什器プロジェクト事務局(担当:三島)FAX.092-642-4299

料金

シンポジウム参加費・展示観覧料:無料

ワンコイン交流会参加費:500円

主催

九州大学総合研究博物館

公共交通

地下鉄箱崎線「箱崎九大前」駅下車徒歩3分

JR鹿児島本線「箱崎」駅下車徒歩5分

駐車場

車は国道3号線側「小松門」からのみ入構可能(入構料300円)

URL

九州大学総合研究博物館 http://www.museum.kyushu-u.ac.jp/

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