下園薩男商店「旅する丸干し」
ドライいわしオイル漬
老舗の干物屋がたくさん残っている町、鹿児島県阿久根市。この港町で漁師たちが朝方4時から6時に獲ってくる「ウルメイワシ」は、おなかの中にエサが残っていない為、苦味が少なく食べやすい干物になるそうです。
昭和14年に創業以来、75年間干物一筋に営業されている下園薩男商店。
今でも商品の作業工程は手作業、細かい作業も人の手によって丁寧に行われています。
干物屋に生まれ干物を見続けて育った3代目の下園正博さん(34)は、近年、食生活の変化で、干物を食べない人が多くなっていると感じていました。
スーパーに並ぶ干物のコーナーで足を止める方は少なくなっています。確かに、考えてみれば、何となくそこには色が無く華やかさに欠けるため私も足を止めることはありませんでした。「このままでは干物(丸干し)を食べる方はいなくなってしまう。干物に興味がない方でも手にとって貰えるような商品を作ろう!」正博さんのそんな想いから丸干しの物語(商品開発)は始まります。
正博さんは、事務所の小さなキッチンで試作を始め、これまでの常識にとらわれず世界の国々をイメージした洋風の味付けを目指しまた。20種類近くにまで都市候補を絞り、現代の食生活に取り入れやすく食にこだわりのある若い方に食べて頂けるように、オイルやスパイス等厳選食材を組み合わせ、幾度となく試行錯誤を繰り返し誕生したのが、南イタリアの「ドライトマト・ガーリック味」、プロヴァンスの「オリーブ・ハーブ味」、マドラスの「カレー・ミックスビーンズ味」そして、やはり外すことのできない、鹿児島県阿久根産のボンタンオイルがほのかに香る「阿久根プレーン味」。
まるで世界各地を阿久根産の丸干しが旅しているようだね、と「旅する丸干し」と名付けられ、イメージを見事に変えた「旅する丸干し」は昨年、農林水産大臣賞を受賞、そして今年はなんと!その中でも最高位の「天皇杯」を受賞しました。
パッケージデザインだけではなく味も確かな丸干しのオイル漬け、ぜひ一度食べてみてください!鹿児島から自信をもってオススメできる絶品です!