三鴻深瀬 バナナボート/やまがた手土産011
やまがた手土産011
今回お持ちしましたのは、「三鴻深瀬のバナナボート」です。
お菓子箱はけっこう大きいサイズのはずなのに、開けてみればなかにはソレがたったふたつしか入っておりません。けれど、それもそのはず、ソレはとにかくひとつひとつがやたらにデカイのです。
そっと、ゆっくりと、そのひとつを箱から取り上げて、両の手で優しく包むように持ってみれば、手のひらから伝わってくる「ものすごいずっしり感」は感動的ですらあります。
こんな超重量級のケーキ、滅多にお目にかかれない。
贈られた方にもサプライズを与えてくれるくらいのビッグサイズ。あなたに喜んでもらえたら嬉しいです。
価格もちょっと太っ腹な1個400円超え。
バナナ1本まるまる使って、たっぷりの生クリームで包み込み、最後はフワッフワのスポンジで閉じ込めて、これだけ巨大に仕上げたのですから、それだけの価値は十分アリ!って気がします。
以前このケーキをもらった時、僕らはたったひとつを7人で分けあって頂きました。そう考えると、逆に、ものすごくコスパのいいお菓子とも言えますね。
三鴻深瀬さんのこのバナナボートは、もう発売から40年以上にもなるロングセラー。
バナナを生クリームとふわふわスポンジで包むというお菓子は全国どこにでもあるでしょうし、「バナナボート」という名前もけっこうよくありがちで珍しいものではないらしい。
けれども、この七日町で長く長く商売を続けて来られたこのお店のバナナボートが歩んできた歴史と、その堂々とした佇まい、そして今なお地元の人に愛されて続けているという事実に、心からの敬意を表したいと思うのです。
大好きな人と分け合いながら食べるのも良いでしょう。
恵方巻きのようにガブッと食らいつき、頰をパンパンに膨らませるのも良いでしょう。
どうか心ゆくまで存分に食べてください。
reallocal山形ライター 那須ミノル
※シリーズ「やまがた手土産」は山形市在住のライター那須ミノルがじぶんの価値観に従ってセレクトした手土産たちの素敵なところを勝手にご紹介していくコーナーです。
reallocal福岡チームによる「ふくおか手土産シリーズ」も是非どうぞ。
text by 那須ミノル