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町役場がはじめたゲストハウス「Orige」

福岡県八女郡広川町 ゲストハウス「Orige」

2018.05.23

2018年5月、ものづくりを中心とした地域づくりに取り組む福岡県の広川町に、初めてのゲストハウスができました!(関連記事:足下の宝を見つめ直す「ひろかわ新編集」/広川町地域おこし協力隊のみなさん

町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
大きな民家をまるごとリノベーションしたゲストハウス。

築22年の大きな民家をリノベーションして作られた「Orige」は、シングル3室、ツイン1室、ファミリー1室の計5室。部屋の床には県産の杉材が使われ、シンプルな白い仕上げがゆったり落ち着いた空間を作っています。

押入を利用したデスクや小さな裸電球を使ったかわいい照明など、ちょっとしたディテールにもこだわりが。

町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
シングルルーム。押入を改装したデスクも。
町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
ツインルームは畳敷き。
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家族でゆったり泊まれるファミリールーム。個別シャワーとトイレも完備。

「Orige」の正式名称は「広川町移住定住促進センター兼滞在交流施設」。実は、民間ではなく広川町役場が始めたゲストハウスなんです。ただの宿泊施設にとどまらず、移住定住に関する相談窓口の機能も兼ねられています。

町内に宿泊施設がなく今までは広川でゆっくりと過ごしてもらうことができなかった。この場所を拠点に滞在しながらゆっくりと広川町に触れて欲しいということでこの場所をつくることに。

1階の広いリビングでは地域おこし協力隊と地域の方が、とびきり笑顔で出迎えてくれます。広川町のおすすめスポットをきいてみるもよし、移住相談をしてみるもよし。また、この場所は地域にとっても開かれた場所でもあるので、よりローカルな出会いや情報が手に入るのも旅のひとつの魅力となりそうです。

町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
光がいっぱいに差し込む広いリビング。
町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
地域おこし協力隊の山本さん(左)/定住支援員の中村さん(右)

そして、リビングから見える大きなテラスはマルシェやイベントにぴったり。
このテラスを挟んで母屋と向かい合う、この大きなホールは農業用の倉庫を改装したもの。
広くて天井が高いので、拠点として大がかりな制作をされたいアーティストの方にもおすすめです。

町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
リビングからテラスで繋がったホール。
町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
元々農業用倉庫だったので中は広々。車を入れることもできます。

ホールの母屋側は透明のパネルで覆い、夜になると中の明かりが幻想的に浮かび上がるしかけになっています。
これは、広川町にたくさんある、花や果物のためのビニールハウスが立ち並ぶ夜景をイメージしたものだとか。

町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
夜、明かりを灯すとホールの姿が浮かび上がります。

食事は共用のキッチンを使って自分で用意するスタイル。「Orige」の近所には町内産の野菜や果物が揃う「里の駅ひろかわくだもの村」やスーパーもあり、地元の新鮮な食材を自分で料理して味わうことができます。

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直売所の新鮮野菜を自分で料理するのも滞在中の楽しみのひとつ。

せっかくorigeに泊まるなら広川町らしい体験をたくさんしていただきたいところではありますが、地域おこし協力隊員の山本さんおすすめのすごし方は、ズバリ「のんびり過ごす」。

旅行に行くとつい観光スポットを巡らなければ!と気負ってしまいがちですが、そんな大げさな形ではなく、たとえばちょっと都会に疲れたなぁと感じたとき、ふらりと散歩に来るような、そんな気軽な感覚で泊まりに来てもらえたら、とのこと。

町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
パワフルな電動アシスト自転車で山あいの町をゆったりお散歩。

その言葉を裏付けるように、「Orige」にはお散歩的滞在にぴったりの電動アシスト自転車も備え付けられています。
自転車でのんびり広川町の長閑な日常の風景に触れ、地元の美味しい食材を食べて、ゆっくり流れる時間の中ですごせば、確かに穏やかな気持ちになれそう。

5月19日には、オープニングイベントも開催されました。
ものづくり施設「Kibiru」と合同で、モバイル石窯でのピザ作りや、フラワーリース作りなど、広川町を体感できる様々なワークショップが開かれ、広川町内外からやってきたたくさんの人で賑わいました。
もちろん、ワークショップの後のパーティーも「Orige」の広いテラスで!

町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
広いイベントホールはパーティー会場に。
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コロコロかわいい「山の牛蒡コロッケ」。
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ワークショップで作ったフラワーリースはパーティー会場の装飾になります。
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これもワークショップから生まれたテーブルクロス。

「Orige」は「わたしの家」という意味。
いつでも出迎えてくれる優しい空気に満ちたこの場所は、ちょっとしたお散歩的休日への入口になりそうです。

町役場がはじめたゲストハウス「Orige」
ゲストハウス「Orige」が広川町の新しい玄関口になりそうです。
住所

福岡県八女郡広川町吉常30-2

TEL

 0943-22-8122

料金

1Fツイン:(1名)4,000円、(2名)5,600円、(3名)7,800円

2Fシングル:(1名)3,000円、(2名)5,400円

1Fファミリー:(1名)5,000円、(2名)6,400円、(3名)8,100円、(4名)10,000円、(5名)12,000円

イベントスペース:2,000円/1時間

※詳細はWebサイトをご確認ください。

URL

http://hirokawa-newedition.org/orige/

名称

Orige(広川町移住定住促進センター兼滞在交流施設)

業種

宿、イベントスペース、移住相談窓口

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