「川端鮮魚店」で街なか浜メシ
金沢ふだんの魚メシ Vol.2
「金沢に行くから美味しいお店を教えてよ」とは、県外の友人・知人からしょっちゅう聞かれるセリフ。ここでいう「美味しいお店」は相手の嗜好で変わるのですが、「金沢=魚が美味しい」イメージが根強いので、必ず新鮮な魚料理が楽しめるお店はオンリスト。今回ご紹介する「川端鮮魚店」も、石川県内の漁港から獲れたてを仕入れているので魚介の鮮度とコスパはピカイチ! 地元リピーター続出の人気店で、観光・ビジネス客も満足できる「THE お魚パラダイス」な居酒屋です。
ここは魚屋!? いいえ魚屋風の居酒屋です!
今回は「金沢R不動産」の笠原さんと、森さんも誘って出かけました。3人のメンバーで「川端鮮魚店」経験者は私、坂下だけ。
坂下:2人とも未経験って、ちょっと意外だったな。
笠原:てっきり全国チェーンの大型居酒屋だと思ってた。繁華街のど真ん中で、大きな看板を掲げていたので。
坂下:社長さんは能登の七尾市出身なんだって。片町店が2009年にオープン、ここから歩いて数分の木倉町にも新幹線開業年にもう1軒オープンして、社長さんは今そのお店にいるんだけど。まぁ〜面白いお店だから、今度そっちも行ってみようよ。
森:その面白いっていう意味、何となく想像できます。ここも外観がインパクトあったけど、中はさらに魚を入れるトロ箱の階段やテーブル、内装からも魚愛と笑いのエッセンスが溢れ出してる。
笠原:手書きPOPも思わず吹いちゃうくらい魚ギャグが満載。メニューも、ヒラメ?カレイ?
坂下:予約席の札も「お久し鰤(ブリ)です ギョまちしてました!!」って手書き。入店早々にサービスの嵐ですよ。
坂下:片町店と、木倉町の本店ではメニューが少し違っていて、片町店は「七輪焼き」が楽しめるのが特徴。これは注文必須だね。お刺身は女子3人で食べきれるか心配だし、5種盛りのSサイズくらいかな。
森:岩牡蠣も食べた〜い。夏はやっぱり能登の岩牡蠣でしょ!
笠原:七輪焼きは、干物と貝類のセットを注文して、様子をみながら単品を追加しましょう。地酒もかなり揃ってますね。加賀鳶、黒帯、天狗舞、常きげん、宗玄、手取川・・・。
坂下:しっかり金沢・加賀・能登の地酒をおさえてるね。焼酎や梅酒も揃ってる。季節の生酒も魅力的だし、私は最初から日本酒いただいちゃお。
新鮮さ&品数&ボリュームにギョギョッと仰天!
笠原:岩牡蠣も刺身も桶盛りだ。あまーい、美味しーい!
森:さぁ〜、干物と貝も焼いちゃいますよ。卓上で七輪焼きってワクワクしますね。ワイルド!
笠原:街中で港町の浜メシ気分。浜焼き×ビール、夏って感じで最高ですね。
坂下:メニューの種類が豊富でボリュームもあるから、グループ利用が正解だね。でも、カウンター席で出張ビジネスマンの方が、1人で七輪で炙っている姿も渋くてカッコよかった! 観光やビジネスにもアクセスがいい場所だし、金沢で魚介を満喫できる穴場店だね。
笠原:美味しい、楽しい、アミューズメント居酒屋!
森:お店は男性的な雰囲気があるけど、意外と女子もこういう感じ好きですよね。他の席にもカップル、女性グループが結構いらっしゃる。
坂下:私もよく女友達と利用してるよ。魚料理が豊富で美味しいのは、北陸人にとってお店選びの重要なポイントだし、プラスこの雰囲気とノリ。飾らない感じが来る人を選ばなくて◎でしょ。
坂下:例えば出張先の一人飲みだったら、この干物セットとビールがあれば充分じゃない!? 単品メニューもあるし、これに刺身を付ければさらに完璧。
笠原:この脂がのったアジの干物に、ご飯と味噌汁っていうのもそそられますよ。
森:頼んじゃいましょう。2人が「白めしセット」なら、私は「おにぎりセット」がいいな。
店長:あの〜、「白めしセット」も本当に注文するんですか? 3人なら、このおにぎり1個でも十分だと思うんですが。せめて、白めしは1セットにした方が・・・。
坂下:それって量が多いってことですか? じゃあ、「白めしセット」「おにぎりセット」を各1でシェアします。
店長:本当に、本当に、いいんですね?
森:ええぇ〜、これがおにぎり!? 拳2つ分以上あるんですけど。大きすぎて海苔も巻けてないし(笑)。かぶりつけばいいの? お箸で?
坂下:店長さんが白めしとのW注文を止めに入るわけだ。確かに3人に1個で十分すぎるサイズ!
笠原:こんな具沢山のおにぎり初めて! ご飯も茶碗2膳分くらいありそう。
坂下:具は梅干し、ゆで玉子、焼きサバ、ちくわ、味噌、ネギ。とろろ昆布は、北陸のおにぎりには鉄板だよね。
笠原:このお味噌汁も、アラ汁で具沢山なのが嬉しい。毎日たくさんの魚を使うから、これだけのアラも出るわけだ。このお店、仕事終わりにちょい飲み、夕飯にっていうのもいいなぁ。
ディープな飲屋街・木倉町にある「川端鮮魚店 本店」へ
森:もうお腹いっぱい。ごちそうさまでした!
笠原:お腹いっぱいだけど、実はもう1軒の本店も気になっています。
坂下:見に行くだけ行ってみる? 本店はさらに魚屋感があって面白いよ。
笠原:入口のマグロの頭がすごい。これ、いつもあるんですか?
川端社長:そうです、うちはマグロを丸々1本で買い付けているからです。
森:魚のイメージは共通だけど、店内の雰囲気が片町店より落ち着いてますね。
坂下:ちょっとワイルドな海の男系のスタッフさんが、鮮魚店風のユニフォームと前掛けしているのも本物ぽくてカッコいいでしょ。最初にお店の前を通った時は、本当に鮮魚店ができたのかと思ったもん。
川端社長:さぁさ、飲んで、飲んで。サービスしますよ〜。
笠原:お腹いっぱいだったけど、もう一杯だけいっちゃいますか(笑)。
森:一杯ですむかわかんないけど、乾杯しましょ!
坂下・笠原・森:かんぱーい!