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室礼の心を現代に 鹿田産業インターン・暮らし体験参加者募集

「足下の宝を見つめ直す」をテーマに、ユニークな地域づくりの取り組みを行っている八女郡広川町で、「くらす」と「はたらく」を体験できる滞在プログラムが始まります。

福岡県南部、筑後地域に位置する広川町。面積37.94k㎡、人口約2万人と小さな町ですが、伝統の久留米絣や、地域特産の様々な果物など、今ある資源を発掘・再編集する「ひろかわ新編集」プロジェクトを立ち上げ、ものづくりの経験やスキルをもつ地域おこし協力隊のメンバーを中心に、新しい風を巻き起こしている、そんな町でもあるんです。(関連記事:足下の宝を見つめ直す「ひろかわ新編集」/広川町 地域おこし協力隊のみなさん)

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(広川町の足下の素材を発掘・再編集する「ひろかわ新編集」のWebサイト)

よく「遊びに来るのと住むのじゃ違う」と言いますが、その「違う」のうち、大きな部分を占めるのが仕事ではないでしょうか。
休暇中に滞在するのと、毎日仕事をしながら暮らすのでは、1日のスケジュールも、訪ねる場所も、お昼のメニューもまったく違うはず。

福岡県が主催する事業「しごと発見!ふくおか暮らし体験」は、そんなギャップへの不安をちょっとだけ手助けするため、一定期間その地域の企業で仕事をしながら暮らす、という体験ができるプログラムです。
実際に暮らしてみて生活の雰囲気を知ることができるのはもちろん、地域の人との交流を通して、キーマンと知り合えることも魅力。 仕事を通じて築く人との関係は、これから地域に根付くためにも、大きな足がかりになるはずです。
もちろん、広川町のことを少しでも知りたいな、というお気軽な応募でもOK。

室礼の心を現代に 鹿田産業インターン・暮らし体験参加者募集

 

今回、この事業に名乗りを上げてくださったのが株式会社鹿田産業。
県指定の特産民工芸品である「八女すだれ」の製造を手がけ、100年以上の歴史を持つ企業です。

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(八女すだれの縁はひとつひとつ手縫いです。)

扱う製品は、主に神社仏閣などで使われる「八女すだれ」の他、住宅や商店で用いられる多彩なすだれ、籐家具、ムートン製品と多岐にわたります。共通しているのは天然素材の優しさで人を癒やすインテリアを目指していること。この根底には、日本の伝統的な価値観である「室礼」があるといいます。「室礼」とは、特別な日=ハレの日に室内を整えるおもてなしの思想。季節の草花をはじめとした自然のもので訪れた人の心を癒やすこの思想を現代に引き継ぐのが、鹿田産業のモットー。

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(今もさまざまは種類のすだれが店舗や企業で使用されています。)

企画から製造、販売までをすべて自社で手がける鹿田産業のインターンでは、全部署のサポートに入り、業務を総合的に体験できます。
たとえば営業部では、百貨店の売り場の設計からチラシの企画、販売方法の提案まで行い、実際に売り場に立ってお客様への対応を行う企画業務が中心。商品を卸すだけでなく、お客様の反応を見るところまで把握できるのが、この仕事の良さです。
また、工場ではオーダーに応じてすだれをカットしたり、様々な用途に応じた昇降機構の組立を行います。伝統の八女すだれ織りの体験も。
他にも、バックオフィス業務を担う総務経理課、発送する商品の検品や梱包を担当する商品管理課で体験を行います。

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(伝統の足踏み織機で竹ひごを一本一本編んでいきます。)

そして今回は、体験募集にあたり鹿田産業を見学しながら、ブランド推進室の中村さんにお話を伺いました。

広川町出身の中村さんは、地元で働きたい思いから鹿田産業に就職して、現在勤続12年。100年企業の伝統を守るばかりでなく、次の100年へ繋いでいくために何ができるか、日々奮闘されています。その熱い思いについつい引き込まれてしまいました。

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(ブランド推進室の中村さん。)

−どのような方にご参加いただきたいですか?

やはり伝統工芸品である「八女すだれ」を扱う仕事なので、日本古来の文化に興味がある方に来ていただきたいですね。それと、広川町のような田舎の地域の良さが分かる方。仕事だけでなく、この体験を通して広川町のことも知ってもらえたら嬉しいです。

−会社のPRやメッセージなどあればお願いします。

長い伝統のある仕事は、会社の強みでもあるんですが、逆に重いものでもあります。伝統を守ろうとするあまり、時流に取り残されて埋もれてしまう危険も。2012年に100年を迎えたことをきっかけに、今、企業全体で新しい取り組みを試行錯誤しています。具体的には、家庭で使う機会の少なくなってきた「すだれ」をもっと認知してもらうのが目標。たとえばインクジェットプリンタでロゴやイラストを印刷したり、海外のイベントでの会場装飾を手がけたりと、すだれの新しい可能性を追求しています。新しい発想は常に求められている社風ですね。伝統的なことも、未来のことも、両方見据えられるのがこの仕事の面白さだと思います。

−広川町のご出身ですが、地域については。

私の出身地区では、地域伝統の獅子舞祭りがあるんです。毎年、朝5時頃から準備して、神社で神事を行ってから大人と子供で各家を回る行事なんですが、地区を出てからも行けるときは手伝いに戻るのが普通で。だから、伝統を守るということには馴染みがあったのかもしれません。そういうことが自然に残っているのが広川町の良さだと思います。
会社としても、100年を機に原点に立ち返って地域とのつながりを見直しているんです。そういう動きの中で、私個人としても、商品を通して社会や地域に関わっていきたいという思いがより強くなっています。
でも、広川町の良さはなかなか地域の外からではわかりにくいかも知れません。だから、この事業を通して気軽に体験しに来てほしいですね。

室礼の心を現代に 鹿田産業インターン・暮らし体験参加者募集
(日本の伝統的な室内装飾で海外にも進出。)

さらにこの事業では、宿泊サポートとして、ゲストハウス「Orige」の滞在費用を無料にしています。
イベントのためのホールやキッチンスペースを備えたこのゲストハウスは、実は町役場が直接運営する移住のための拠点施設。 明るいリビングでは地域おこし協力隊と地域の方が、出迎えてくれます。地域にとっても開かれた場所でもあるので、ローカルな出会いも期待できるかも。(関連記事:町役場がゲストハウスはじめました!

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(築22年の民家を改修した、広川町役場が運営するゲストハウス「Orige」。)

鹿田産業では、この体験事業を通してお互いの条件がマッチすれば本採用の可能性もあるとのこと。少しでも興味を惹かれたら、伝統の香りと新しい風を体験しに来てみてはいかがでしょうか。

社名/屋号

株式会社鹿田産業
https://shikada.co.jp/

URL

仕事発見!ふくおか暮らし体験
参加申込ページ https://ijuu-teijuu.pref.fukuoka.lg.jp/shigoto-kurashi/entries/

雇用/契約形態

短期インターン

仕事内容

営業部・商品管理課・総務経理課
工場でのすだれ編み体験

勤務地

福岡県八女郡広川町大字太田428

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