金沢市が起業希望者のためのオープンミーティングとインターンシップを実施
伝統工芸やアートなど観光で賑わう石川県・金沢市では、行政が主体となり「はたらこう課」という起業支援プロジェクトを進めています。
はたらこう課とは?
はたらこう課は、webサイトやフリーペーパー、イベントを通じて、金沢で起業する魅力を広く発信し、市内で起業する人を増やすことを目的として、2016年に発足しました。
Webサイトでは起業家が他の起業家をリレー形式で紹介し、金沢の起業家のロールモデルを発信するとともに、起業家間のネットワークを形成・発信。また市内の起業気運をさらに盛り上げるべく、毎年さまざまなイベントを開催しています。
2018年から2019年にかけては、これから金沢で起業したいと考えている方、または起業に関心のある方のために、金沢で起業した方のもとにインターンシップできるプログラムを実施しています。
オープンミーティングを開催しました
インターンシップに先駆け、2018年10月31日には起業家と起業を目指す方に交流してもらう「金沢ではたらく オープンミーティング」を開催。海外からも注目を集めるレストラン、PLAT HOME(プラットホーム)で美味しい料理を囲みながら、起業についてざっくばらんに語ってもらいました。
先輩起業家としては、PLAT HOMEの岡川透さん、継手意匠店の岩本守雅さん、レクテュール・ドゥ・ミニュイの木谷さやかさん、雪花(secca)の上町達也さん、ガクトラボの仁志出憲聖さんが参加。
起業を意識した年齢や、起業までの苦労、起業して良かったことなど、はたらこう課のサイトのリレーインタビューにはないエピソードも語っていただいたほか、起業を目指す方たちからの細かな質問に答える場面もありました。オープンミーティングのレポートはサイトに掲載されています
インターンシップも12月からスタート
12月には岩本さんが営む継手意匠店で、第1弾のインターンシップを実施しました。今回のインターン生は、金沢大学人間社会学域人文学類で日本史を専攻する伊藤尭さん。卒業後は住設部門の企業に就職が決定していますが、実家がキッチンを扱う会社を営んでいることもあり、ゆくゆくはオーダーメイドキッチンの会社を起業したいと考えているそう。
岩本さんの取引先との打ち合わせに同行したり、事務所で図面を引く様子を見学したり、と現場に密着しながら、自ら設定した課題の解決に取り組んだプログラム期間中は、「気になったことはすぐに聞いたり議論したりできる最高の環境だった」といいます。
一般的なインターンシップと大きく異なるのは、その企業に入って働くことが最終目的ではないということ。仕事の技術だけではないクライアントとの関係の築き方など、社会に出なければ分からないことも現場で体験することができます。
そして1月13日からは、PLAT HOMEで第2弾のインターンシップが始まります。
金沢に生まれ、地元の和食店で修行を積んだ岡川さんが30歳でオープンしたPLAT HOMEでは、カジュアルに和食を楽しんでもらいたいという思いから割烹着を脱いでエプロンに。地元の食材を生かした和洋折衷な創作料理と、蔵を改装した味わい深い空間の評判は口コミで広がり、今では海外からのお客さんも後を絶ちません。インターンシップでは、料理にとどまらない人気の秘訣を垣間見ることができることでしょう。
金沢で学生時代を過ごした岩本さんと金沢で生まれ育った岡川さんが感じた、自分と金沢のフィット感。この「ちょうどいい」環境が、お二人それぞれの「自分らしいはたらき方」を教えてくれたようです。
起業をお考えの方は、金沢という選択肢もいかがでしょうか?
URL | 「はたらこう課」HP: |
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