福岡市が土地利用規制を緩和。海辺や山間での開業が可能に
志賀島で売買物件公開中
自然豊かな場所で宿泊施設を運営したい、地元産品を活かしたカフェを開きたい、といった計画をお持ちの方にぜひチェックしていただきたいのが、福岡市が取り組む農山漁村地域における土地利用規制の緩和策。新しいビジネスの機会を創出するとともに、人口減少や高齢化が進む地域の活性化を図る事業「FUKUOKA RESORT NEXT」です。空き家活用の推進という面でも期待されます。
農山漁村地域の多くは市街化調整区域にあり、自然や農地を守り都市化を抑制するエリアであることから、新たに開業できるビジネスに一定の条件があり、業種もごく限られています。また古家をお店に改装したいと思っても、元々の用途である住まい以外の目的で使うことができません。気に入った物件なのにお店ができないという歯がゆい思いをした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
事業では、市内の農山漁村地域5エリア8校区(志賀島、西区今津、北崎、能古島、早良区脇山、内野、曲渕=いずれも調整区域)を指定。これまで難しかったカフェ、レストラン、休憩・宿泊施設、体験・交流施設などの出店が可能になりました(申請など所定の手続きが必要です)。その他の業種についても、まず相談されることをお勧めします(福岡市総務企画局企画調整部092-711-4863/福岡市住宅都市局建築指導部開発・建築調整課092-711-4587)。
指定エリア内で物件を探してみよう
志賀島、能古島は観光地としてよく知られていますし、海沿いの西区今津は広大な運動公園を擁するスポーツエリア。また落ち着いた漁港風情が魅力の北崎に対して早良区南部は脊振山系の麓に広がる山里の隠れ家のような雰囲気も。どのエリアも人を惹きつけるポテンシャルを秘めています。
このエリアで良い物件に出会えたら、海や山の風景を眺めながら地元の食材が楽しめるレストラン、古民家などの空き家を利用したゲストハウスなどが現実のものとしてぐっと近づいてきますね。
具体的な物件の発掘も、市の委託を受けた株式会社ダイスプロジェクトが行なっています。その第1件目となる志賀島の売買物件を紹介しましょう。
地元食材を使ったフード&ドリンクのお店に
市街地から海の中道を渡って志賀島に入ると、金印海道沿いの住宅地の一角にある戸建住宅です。価格は300万円。内部に残置物がかなりあり、買主側で撤去していただくことを前提とした価格設定です。
敷地面積69.58平米、木造2階建で1階57.53平米、2階55.48平米。正確な築年は不明で、少なくとも25年は経過していると思われます。
例えば、この物件を地元の食材を使った飲食店とする場合、下記のようなプランも可能です。別途、内外装と設備の改修工事が必要で、費用は解体や防災工事などを含め、約450万円と試算されています。現状からだとイメージはなかなか描けないかもしれませんが、立地を含め大化けする期待大。想像をたくましくして見ていただければ。
店舗イメージは、金印海道のドライブ途中に立ち寄れるようなカフェ。志賀島で獲れた魚を使ったフィッシュバーガーをメインに、採れたての野菜や果物を使ったスムージー、ジェラートなど、メニューにもこだわりたいところ。店内での飲食はもちろん、テイクアウトして海を眺めながら食べると、より志賀島を満喫できることでしょう。
近くには新旧の楽しげなお店や施設が点在。民家を改修した飲食店が話題になるなど、昔ながらの漁師町風情が残る観光地に新しい風を呼び込んでいます。これら既存店とも協力して志賀島の賑わいや魅力をより高めていけたらいいですね。
本物件を内覧ご希望の際は、下記「問い合わせフォーム」でお寄せください。株式会社DMX(福岡R不動産)スタッフがご案内します。
※出店には事業内容の審査と開発許可申請が必要です。また改修部分が100平米を超える場合は、住宅から店舗への用途変更手続きが必要となりますが、これも2019年6月以降は200平米超に緩和される予定です。