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路線バスで糸島ショートトリップ

2019.08.01

長いこと糸島に住んでいて、路線バスを利用したことは数えるほどしかありません。仕事の打ち合わせで野北に住む知人宅を訪ねるのにバスを使ってみようと思ったのは、こんなバス路線マップの存在を知ったから。

 

路線バスで糸島ショートトリップ

 

JR筑肥線「筑前前原」駅北口でゲストハウス「前原宿ことのは」を営む野北智之さんが制作したものです。

 マップにはカフェやレストラン、雑貨など糸島の人気スポットが落とし込まれていて、行きたいお店と最寄りのバス停が一目瞭然。糸島に詳しくない人でも「○○へ行くには芥屋線の○○バス停で降りれば案外近い」といった予測が容易につきます。野北さんは主要路線の時刻表も作っていて、そこにも路線名とともに沿線の主なお店が挙げられています。

 マップと時刻表はこちらからご覧頂けます。

 糸島市発行の冊子「糸島市公共交通ガイド」も詳しいのですが、公共施設や大きな施設しか載っておらず、観光目的では少しわかりづらい面も。

 車での観光がメインの糸島ですが、最近は車を使わない人も増えていて、田んぼの中や海沿いの一本道をてくてく歩いたり、レンタサイクルで駆け抜ける観光客の姿をよく見かけるようになりました。

 とはいえ糸島のバス便は1時間に1本あるかないかで、本数が少ないのも事実。野北さんによると、午後に糸島に着いて、バスの時刻表を見て「どこにも行けないじゃん」と何もできずに帰っていく観光客が少なくないそうです。そこで野北さんは「糸島はとても広いので、宿泊して朝から思いっきり満喫して」と、この路線マップと時刻表を作りました。

 

路線バスで糸島ショートトリップ
いざ出発。運転士さんのこなれた運転操作は子供の頃の憧れだったことを思い出します

 

さて、筑前前原駅北口から1142分発の「野北線」に乗車。野北まで27分のバスの旅です。均一運賃で大人1回乗車200円。

 バス路線は幹線の「野北線」「芥屋線」「船越線」のほかに、南部の白糸、雷山などを結ぶ8路線。目的の場所と路線が間違いないか心配だったら乗車口から運転士に確認するのがいちばん。その辺りの人に尋ねても、地元の人ほど車で移動するのでバスのことは知らない傾向にあります。

 

路線バスで糸島ショートトリップ
バスの車窓から見る風景は、思った以上に新鮮

 

野北線は、市役所志摩支所のある「初」経由で野北、桜井神社方面を結んでいます。野北で降りたら海沿いのカフェなどが徒歩圏内。夫婦岩のある二見ヶ浦や桜井神社もこの沿線にあります。バス停には「ハニーコーヒー糸島店」があり、レンタサイクルも設置されています。夏休みの今の時期は出払っていることも多く、借りられたらラッキー。

路線バスで糸島ショートトリップ
ハニーコーヒー糸島店。内部は南国ムードたっぷり

ちなみに観光協会のレンタサイクルは筑前前原駅前のほかに「野北線」ではこのハニーコーヒー糸島店と桜井のアクセサリーの店「シャンティ」、「芥屋線」では芥屋の大門にほど近い「糸島ピクニックヴィレッジ」の計4カ所に設置されています。乗り捨てができず、それぞれ借りたところに返却しないといけませんが、バスと組み合わせて利用すれば行動範囲はかなり広がりますね。

さて野北の知人宅で1時間余り打ち合わせした後バス停に戻ると、ほどなく上りのバスがやってきました。あらかじめ時刻を確認しておけば、効率は悪くない。

多くの場所を仕事などで回る場合にはやはり車が必要ですが、1〜2カ所を急がずに訪ねるようなときにはバスもいいなぁと考えた次第。

路線バスで糸島ショートトリップ

筑前前原駅北口のバス停には、バス路線の案内板も設置されています。スマホでバーコードを読み込めば、糸島市作成のバス時刻表が簡単に読み込めます。

この夏休み、時刻表とにらめっこしながらオリジナルの糸島満喫コースを練ってみてはいかがでしょう。

ただ行き先によってはバス停からかなり歩くこともありますから、体調と暑さ対策は万全に、無理なく楽しめる計画をお願いします。