【10月11日〜13日】加賀市山中温泉が全国に発信!産業観光イベント「around」始動!
※終了しました。
石川県加賀市山中温泉。
開湯1300年の歴史を持つ、かの松尾芭蕉も愛したと呼ばれる山中温泉には、自然や食や文化など様々な魅力があります。しかし忘れてはならないのが、山中温泉の地に伝わる伝統美、日本を代表する漆器「山中漆器」です。
石川県には3つの漆器産地がありますが、それぞれ特徴があり「木地の山中」「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」と称されています。中でもお椀などの丸物木地を轆轤で挽く轆轤挽物木地の分野では、職人の質・量とも国内トップであり「山中木地挽物」として石川県無形文化財にも認定されています。
そんな山中漆器の魅力を温泉地の現場から発信するイベントが今年初めて開催されます。
その名も「around」
山中漆器は国内大手百貨店などでも数多く取り扱われ、海外向けの輸出も盛んです。しかし、職人の数は年々減り続け生産額も減少。後継者不足の問題も無視できない状況となっています。
山中漆器の魅力をどう伝えるか。考えに考えを重ねて出た一つの結論。「山中漆器の現場を魅せよう」山中漆器がどのように作られているか、温泉・歴史・文化などの町の魅力を織り交ぜながら知る。来てくれた人が町歩きしながら、その魅力に触れ、体感してもらう。まさに「巡る、温泉郷」 自然と文化とモノづくりを、まるで温泉に浸かるように、現地で体感できればと。
産業観光イベントaroundは、4つのコンテンツに分かれています。
①OPEN STUDIO TOUR
これまで関係者以外立入禁止にしてきた山中漆器の工房をツアー形式で巡ります。「木地轆轤挽きコース」「塗り・蒔絵コース」「成型技術・塗装技術コース」の3つのコースをご用意。プロの方からモノづくりに興味がある方まで、幅広くお楽しみいただけます。
こちらのリンクから申し込みが可能です。
http://around-kaga.jp/tour-form
②WORK SHOP
山中温泉の文化や山中漆器の伝統技術などを、子供から大人まで楽しく体験できる16のコンテンツが勢揃い。当日開催している場所を巡りながら、その場で体験の申込みができます(一部要予約)。
③TRADE SHOW
山中漆器を製造する各メーカーの新作見本市を開催。山中漆器の「木地」「上塗」「蒔絵」の3工程ごとの職人の技術技法を、完成品に触れることで体感できます。まさにこれから市場に発信される山中漆器の最新トレンドを現地でご覧になれます。
④MARKET
北陸のフードと山中漆器がコラボレーション。温泉通りの由緒あるお寺にて、お好みの漆器を選んでこだわりのカレーを堪能することができます。その他、行列必須の北陸屈指の飲食店や雑貨が一堂に集うマルシェも開催。
何を隠そう今年初めてのイベントとのことで、普段漆器しか触って来なかったおじさん世代の人たちが、時にはパソコンを広げて、今まさに色々準備で駆け巡っている様子。イベントそのものも、職人と同じく丹精込めて手作りでやってこそ、そこに人は魅力を感じてくれると信じて、残り二週間走り続けます。
お隣の福井県では「RENEW」という同じくモノづくりのイベントがほぼ同期間で開催中。10月の3連休は北陸のモノづくりがアツい。泊まりでお越しになる方はぜひ山中温泉の旅館をご利用ください!
日時 | 2019年10月11日(金)〜13日(日) |
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会場 | 山中温泉菊の湯周辺(総合案内所:山中座前) |
住所 | 石川県加賀市山中温泉湯の出町1 |
URL | イベントHP |
主催 | around実行委員会 |