2019.7.31_ プレスリリースイベント report @Q1プロジェクト
2019.11.26
2019年7月31日、「Q1プロジェクト」プレスリリースイベントが、山形市立第一小学校旧校舎(現・まなび館)Day & Booksにて開催されました。
山形市立第一小学校旧校舎(=旧一小)を創造都市やまがたの拠点として再整備する事業は〈 活用実験 → 調整工事 → 本格始動 〉という3段階のロードマップで計画されており、2019年8月からその第1弾である活用実験プロジェクト「Q1(キューイチ)プロジェクト」が始動しています。創造都市の拠点としての本格始動は2022年度からという予定となっており、そこへ向けてのさまざまな実験やトライアルが実施されます。
キックオフとなるこのイベントでは、参加者全員でこの旧一小の建物内を歩き回り、建築物としての歴史や特徴について学びました。その後、Q1プロジェクト・ボードメンバーである馬場正尊氏(東北芸術工科大学建築環境デザイン学科教授)、アイハラケンジ氏(同グラフィックデザイン学科准教授)、岩井天志氏(同映像学科教授)、深井聡一郎氏(同美術科准教授)、小板橋基希氏(株式会社アカオニ代表)が登壇し、約40人のプレス関係者や一般市民の観客をまえに「創造都市の拠点となるこの場には、一体どんな可能性があるのか」をブレストする公開企画会議を実施しました。
「アーティストのレジデンスであり工房でありそしてまた販売も行うようなクラフトと工芸のお店が良い。東北芸術工科大学の卒業生もいいだろうし、著名なアーティストでもいいし、海外の人を呼んでも面白くなりそう」と深井氏(写真右)。 「アートも地産地消の方向へ向かう時代なので、まさにこの場所で生まれたアートをこの場所で買ったり発信できたら良い。また、地域企業を巻き込んでいくのであれば、山形の企業に蓄積されている技術やポテンシャルをしっかりとリサーチしていくことも重要」と語ったアイハラ氏(写真中)。 「企業やクリエイターだけではなく主婦の方や大勢の市民がクリエイティブの面白さに触れることのできるワークショップや教室があるのも良い。また、山形の日常を楽しむツーリズムの情報がここに集積しているような情報発信拠点となることも重要」と小板橋氏(写真左)。 「映像文化都市として映像文化の発信をすることが大切。若い学生たちが大学で学び卒業したらこの山形に残って就職したいと思えるようなクリエイティブセンターを立ち上げたい。また、オーガニックやサステイナブルやフェアトレードといったキーワードで、世界の先頭を走るような食の運動や、それにつながる音楽イベントなど、若者が刺激を受けるようなことをやりたい」と岩井氏。 「こういうボードメンバーで、一体この空間で何をやることができるのか企みながら、実験的な実践を行なっていきたいと思います。芸工大の活動がまちなかというフィールドで、まちのクリエイターや市民のみなさんや地元企業の方々とつながっていくことで、ますますクリエイティブが拡散していきそうな予感がします」と馬場氏。
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