PLYWOOD9-行田ユタカ展
≧house 井富停留所
大工仕事の合間に、出会うものたちがいる 野草や野の花、葉が落ちた色のない森、長いひとつの現場で毎日視界の片隅に捉え続ける存在は、やがて描きたい対象となり、大工は絵描きになる
去年の夏から冬にかけてはまっすぐ空に伸びる一本の広葉樹だった。内壁に張られた針葉樹合板にチョークで下書きを描き鉛筆と色鉛筆、アクリル絵具で仕上げた
八ヶ岳南麓在住の絵描きであり大工でもある行田ユタカの個展を行います。新作の「樹」シリーズの展示販売とプライウッド(合板)の壁に描かれた広葉樹の壁画を公開します。
会期/2020年3月20日(金)~3月29日(日) 11時~17時
会場/≧house 井富停留所 山梨県北杜市大泉町西井出7336-8 >MAP
作家を囲む会・井富停留所お披露目会/初日20日と最終日29日の17時から開催
壁画に選んだ題材は、夏から冬にかけて大工仕事の合間、常に視界のどこかに捉えていたまっすぐ空に伸びる庭の広葉樹。夏は繁った緑の葉が大きな木陰をつくり、秋になると葉を散らし盛大にドングリを降らせ、冬はまるで氷柱のように固く尖った枝を四方に張り出す姿をみせる、四季で変化を続ける樹。
周囲の森には同じ種類の仲間たちで溢れていて、あたかもかつて壁があるこの場所にも同種の樹が存在していたかもしれない、この壁画にはそんな想像を惹起させるような不思議なリアルがある。プライウッドという木質の素材を作品に取り込むことで、逆に描かれた樹が同化しその一部になり、絵と現実の境界が曖昧になることで生まれるリアル。素材の性質を熟知している大工であるからこそできる表現だ。
個展で発表する作品の一部
普段、なかなか気が付かないマイノリティな存在を対象に描くことが多い行田ユタカ、本個展のテーマは「樹」。南八ヶ岳では日常的すぎて素通りしてしまう存在を、行田ユタカならではの視点で描いた作品を展示販売します。壁に描かれた広葉樹と庭に立つリアルな広葉樹に会いに来てください。
会場は、≧house 井富停留所、滞在しながら展示や物販、ミニイベントなどができる場所、オープンハウスも併せて行います。28日・29日は、庭でエンガワカフェさんと行田ユタカの大工仲間のリョウ君の出店も予定しています。
日時 | 会期/2020年3月20日(金)~3月29日(日) 11時~17時 28日と29日は庭で出店があります |
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会場 | ≧house 井富停留所 |
住所 | 山梨県北杜市大泉町西井出7336-8 |
公共交通 | JR小海線「甲斐大泉」駅徒歩13分 |
駐車場 | 15台程度 |
URL |
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主催 | 松ノ前停留所株式会社 |
備考 |