個性的な空き家を求める方、まずはこちらへ!
空き家マッチング事業
北九州市は、2011年に小倉家守構想を策定し、2012年から小倉魚町地区を中心に、リノベーションまちづくりを進めています。小倉都心部では施策が順調に進むのと並行し、北九州市全域を対象とした、空き家を活かす地域共生マッチング事業というものも始まりました。
このリアルローカル北九州のページでも、空き家利用やリノベーション物件の情報を求める声は多くいただいています。リノベーションが注目されるなか、どんな活用ができるか担当職員の田中さんにお話しを聞きました。
※リノベーションまちづくりとは、遊休不動産をリノベーションの手法を用いて再生し、産業振興、雇用創出、コミュニティ再生、エリア価値の向上などを図る施策です。
―「空き家を活かす地域共生マッチング事業」がスタートした経緯を教えてください
私が所属している空き家活用推進室は2018年4月にスタートし、それまで別の部署で行ってきた空き家バンクを引き継ぎました。空き家バンクは所有者の方からお預かりした空き家情報を北九州市のサイト等で発信し、そのまま住宅として使っていただける方を探す事業で、現在、196軒の空き家が成立しています。
一方で、リノベーションスクールなどの活動で、住宅として建った空き家を住宅以外の用途で使いたいというニーズがあることはわかっていました。
その要望を支援するために、空き家バンクとは使い方の方向性が違うものとして、2018年11月に「空き家を活かす地域共生マッチング事業」(以下、「マッチング事業」)としてスタートしました。
―どのような特徴がありますか?
空き家バンクの制度ですと、空き家の情報が登録されて始めて事業がスタートしますが、マッチング事業は、活用したいという希望者からも登録できるのが大きな特徴です。
空き家バンクは欲しい物がなければそこで終わりでしたが、マッチング事業は今のところ希望の空き家がなくても、具体的な活用案を登録していただければ、そこから広報が開始できます。我々が窓口等で相談を受けた空き家所有者さんへ紹介することも可能です。
―現在どのような希望者がいらっしゃいますか?
空き家活用希望者は4件。提供空き家の登録は7件です。(※北九州市のサイトに掲載されています)
活用希望者は、すでに活動している組織・団体の活動拠点として活用したいという希望が多いです。子育て世代のお母さんたちが集まる場所やアクティブシニアの方が集まる場所を作りたいなど活用案は様々です。
提供空き家は、ちょっと不便な場所が多いです。斜面地や旗竿地、昔ながらの長屋、駐車場なしの物件など。民間サイトとの並行登録も可能にしています。
―空き家バンクと合わせるとかなりの数の空き家情報があるので、活用希望者を増やしていきたいですね。
我々は業務上、空き家所有者の方とはいろいろな場面で知り合いますが、空き家活用希望者への発信はまだうまくできていません。普通の不動産情報ではマイナスとなる立地や特性を、うまく活用してくれる方に届けばと望んでいます。
活用希望の登録は北九州市外、県外の方でも可能だそうです。新型コロナウイルスの影響で、ローカルの活動も再注目されてきました。都心で活動しながらも自然が多い場所や築古物件を好んで事業をしたい方には、有益な情報が多いはずです。
今回お話しを聞いた空き家活用推進室は、一癖も二癖もある空き家情報の宝庫。そんな通好みな空き家を求めるかたには登録をオススメします。まずは相談してみてはいかがでしょうか。
名称 | 空き家を活かす地域共生マッチング事業 |
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URL | |
住所 | 建築都市局 住宅部 空き家活用推進室 |
TEL | 093-582-2777 |