「ただの歩道」になるか、「まちづくりの舞台」になるか? ー国道8号線空間利活用イベント「KUKATSU」
ローカルイベント
※終了しました。
皆さんは、国道8号線をご存知だろうか?
北陸に住んでいる者にとって、京都から新潟まで走るこの「8号」は、重要かつ親しみある道なのである。どこかへ行くときに、必ずと言っていいほど、「8号」を基準にルートを考える。通勤にも生活にも欠かせない、北陸の大動脈と言っていい。
さて、この「8号」沿いで、おもしろい試みがなされる。
福井県きっての港を誇る敦賀市。
その駅前商店街と氣比神宮の目の前にあたる本町商店街沿いの車道が整備され、歩道が拡大されることによって、新たな賑わいを作り出そうというのだ。
一見、単純な車道の整備なのだが、敦賀のまちづくりはその場所を「新しい空間」とみなし、大掛かりな社会実験を行うのである。
「ただの歩道になる、まちづくりの舞台になるか?」
この言葉に、主催者側の覚悟にも似た思いを感じる。
2020年11月1日、これまでも商店街を中心に様々な活動を行ってきたプレイヤーに、飲食店、音楽、クラフトなどのスペシャリストが集い、それぞれに「これをやりたい!」という思いをぶつけるイベントを開催する。
今回の国8空活に関わる方々にインタビューさせていただいた時、いい意味でドライな関係性が、敦賀の特徴だと感じた。行政主体で御膳立てされたイベントではなく、「やりたくないことはやらない、やりたいと思えることを純粋にきちんとやる」そういった思いがひしひしと感じられた。
(インタビュー記事や詳細はこちら↓)
古くから様々な船を受け入れ、人も物資も出入りの多かった敦賀港のある街だからこそ、新しいことに動じずに、根本的に自分のことを大事にできるのかもしれない。
このイベントを、「ただのイベントと見るか、実験と見るか?」それだけでまちの見え方も変わるだろう。ぜひ、自分なら何をしたいか?と考えながら歩き巡ってみて欲しい。