鹿児島県日置市「菓子の店 おかしもぜ」手づくりのジャムにこめられた想い
ローカル お店の情報
鹿児島市のお隣、日置市のお店を紹介していくシリーズ。今回ご紹介するのは旬の果物を使ったジャム(コンフィチュール)を販売する「菓子の店 おかしもぜ」です。
寒い冬が次第に遠のいていき、あたたかい春の陽気がすぐそこまで近付いていることを感じられる季節になってきました。
春といえば、花や果物も旬の者が店頭に並ぶようになり、色鮮やかに人の目と心を魅了する季節でもあります。
前回ご紹介しました鹿児島県日置市にあるお花屋さん『花の店 くぼた園』さんにつづき、今回は果物をあつかうお店を紹介したいと思います。
(※『花の店 くぼた園』さんの紹介記事を見逃した方はこちらから)
今回ご紹介するお店は、旬の果物を使ったジャム(コンフィチュール)を販売する『菓子の店 おかしもぜ』さんです。
『菓子の店 おかしもぜ』を経営される窪田和代さんは、『花の店 くぼた園』さんとご兄妹であり、同じ敷地内、同じ店舗内にお店を構えていらっしゃいます。
お花の色鮮やかさとジャムの甘い香りが、なんだかワクワクさせてくれる空間です。
窪田さんは、東京のウェディングケーキ専門店でシェフパティシエールとして実績を積み上げ、2016年にフランス・パリに渡り、フランスのトップパティシエールであり、コンフィチュールの妖精と呼ばれるクリスティーヌ・フェルベール氏の元でジャムやお菓子の技術・センスを磨きました。
帰国後、鹿児島の魅力・素材の良さをお花とお菓子を通じて伝えたいと思い、『菓子の店 おかしもぜ』を開業されたそうです。
そんな窪田さんが作るジャムは、手作りにこだわり、こだわりの生産者が育てた旬の果物を使った贅沢な味わいが特徴です。
本場フランスで学んだのは、“手作りへのこだわり”だったそうです。原材料と仕込みへのこだわりはもちろん、手で憶えた味を表現するために、手作りは欠かせないとのこと。
また、全国のこだわりある果物農家の方々から直接旬の果物を仕入れることにもこだわっているそうで、春夏秋冬それぞれの美味しい果物でしかジャムを作らないこだわりに、窪田さんの果物とジャムへの強い想いを感じます。
そして、私が取材をして一番驚いたのは、”水へのこだわり”でした。天然地下水を毎日汲み上げ、フルーツひとつひとつを天然地下水で洗い上げることから仕込みが始まるそうです。
「フルーツの美味しさを少しでも損なわない工夫をしています。」
細かいところにも気を配り、旬の果物の美味しさを存分に生かそうとする繊細さに脱帽です。
ごろごろと大きめの果物が入ったジャムは、美しい色合いが特徴的。ヨーグルトやアイスクリーム、チーズケーキやスイーツのソースにしたり、ベリー系のコンフィチュールはお肉料理に添えてみたりと、さまざまな使い方ができます。
さらに、花とジャムを組み合わせた贈り物としてのギフト商品もあるようですので、母の日などのお祝いにもぴったりです。
オンラインショップもあるようですので、丁寧にこだわり抜かれた、おかしもぜさんのジャムをぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
<受賞歴>
2019年世界マーマレードアワード日本大会において、鹿児島県内初となる銀賞を獲得