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【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん

求人情報

2021.06.07

静岡県沼津市にある、泊まれる公園「INN THE PARK」では正社員を募集中です!詳細は記事末尾に記載あります。

【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん

森の中に突如、現れる球体型のテント。まるでSF映画にでも出てきそうな見た目のインパクトで一気に好奇心が掻き立てられる。

この球体テントの正体は「INN THE PARK」の宿泊施設の一部だ。INN THE PARKは沼津市の愛鷹運動公園内にあった元・少年自然の家の建物をリノベーションし、公園一体型の新たな宿泊施設としてオープンした文字通りの「泊まれる公園」なのである。

【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん
一目で印象に残る球体テントの客室

この事業は建物の老朽化と少子化により利用が減っていた少年自然の家の施設を沼津市が民間に貸出し、公園全体の新たな使い方を創造していこうという趣旨で運営事業者を募った公民連携プロジェクトだ。そこにINN THE PARKを運営する株式会社インザパークの親会社である建築・設計事務所の株式会社Open Aが応募し、選定された。その後、リノベーション工事を経て2017年9月に開業し、今年の秋には5年目を迎える。

この施設のスタッフで、オープン前からプロジェクトに携わる株式会社インザパークの山家渉さんにINN THE PARKでの仕事についてお話を伺った。

【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん
山家渉さん

――INN THE PARKで働くようになった経緯を教えて下さい。

元々、大学時代は建築学科でランドスケープを専攻し、デザイン・設計を学んでいました。その中で自分の興味が建物などのハード面から徐々に公共空間で行われるアクティビティやそこでの人々の営みというソフト面に移って行き、それをきっかけに公共R不動産でインターンを始めました。 公共R不動産では自治体が持っている公共物件を探して記事を書いたり、街づくりのワークショップを開催する仕事をしていましたが、公園の中で宿泊事業を始めるというINN THE PARKの話を聞いて、興味があったので自分から参加したいと申し出たんです。

するとすぐに「施設内に住みながら働けるスタッフを探しているんだけど、どう?」とオファーがありました。最初はあくまで手伝う程度の気持ちだったので戸惑いましたが、詳しく話を聞いていくと豊かな自然と広大な敷地を持つこの公園の可能性に惹かれ、何だか面白くなりそうだと予感して「行きます」と返事をしていました。そして、その翌日には沼津で行政の担当者と顔合わせを行い、「彼がこっちに住み込む山家君です」と紹介されて今日に至るという訳です(笑)。

――すごく急な展開だったんですね(笑)。現地での仕事を任される事と移住に不安は無かったですか?

当時は何も知らない、分からないという状態で飛び込んだので、かえって不安は感じませんでした。でも、始まってみると東京でリノベーションの設計段階から見てきて、その内容も頭では把握しているはずなのに現場でいざとなったら進め方が分からず悩んだ事もありました。こちらに来てからは本当に自分一人しかいないので、社内の人間はもちろんですが仕事上で繋がりのあった市役所の方々など頼れる人は全部頼りました。分からない事は何でも素直に分からないと聞いたし、「一緒にやりましょう!」と周りの人を巻き込んで、協力してもらいながら何とかオープンを迎える事が出来ました。

【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん
リノベーションで生まれ変わった元少年自然の家の建物
【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん
改装中の様子

移住についても当初は東京と沼津を行き来していたのですが、段々こちらでの仕事量が増えて来て東京の家を借り続けているのが勿体ないので、施設内の空いている部屋に住み着いたという感じです。だから全然、意気込んでとか覚悟して来たという訳ではなく、もっと気軽な感覚でした。 実際、沼津に来てみて生活で困った事って無いんですよね。車の運転は必要ですが、それ以外では都会と比べても特に不自由は感じません。人口もある程度多い街だから寂しい雰囲気でも無い。それなのに自然との距離が近いのが気に入っています。

すぐ東京に出られるのも静岡の良いところだと思います。新幹線の最寄駅である三島から東京までは最短で1時間も掛かりません。以前は自宅から都心の職場まで通うのに大体1時間ほど掛かっていたので、移動に使う時間を比較しても大差は無い。今では、毎日1時間も通勤電車に乗っていたのが信じられないくらいです。

――普段のお仕事の内容は?

メインは当初から受け持っている行政とのやり取りで、ここのウェイトが一番大きいです。例えば、公園の中にある森にテントを設置しようとすると市役所を通して許可を貰わなければいけません。その為の申請手続き、それに伴う調整や交渉を行い、許可が下りたら具体的に進める事が出来ます。このような行政周りの一連の業務を担当しています。

また、最近では広くて緑豊かな公園の環境を気に入ってくれる外部の方からINN THE PARKでイベントや結婚式をしたいと言うお話をいただく事が増えました。そういう時にはインザパーク社として行政とその主催者の間に立って必要な協議や手続きを行います。
通常、公園のような公共空間を管理しているのは行政なので、民間の立場からは利用したくてもどうすれば良いか、またそこでどんな事が出来て何がダメなのかのイメージも付きにくいですよね。行政ならではの法律的なルールや特有の言葉もあって敷居が高い。そこで、そういう決まり事や行政の使う言語を理解している僕らが通訳のようなポジションで間に入り、この公園を楽しく使いたいという人達と行政の橋渡しをしています。

この他にも各種メディアからの問い合わせや取材を受けるといった広報的な業務もありますし、設備のちょっとした修理に排水溝の掃除など、宿泊施設を運営する上での日常的な仕事もあるので業務内容は幅広いです。

【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん

――どんなところに仕事のやりがいや楽しさを感じますか?

僕は個人的にも公共空間でそこを利用する人に向けたソフトを提供する事に関心があるので、この愛鷹公園やINN THE PARKの施設で「こんな事して良いの!?」というチャレンジが出来て、それが形になっていくのを体験できるのがこの仕事の楽しさだと思っています。

イベントやウェディングもそうですし、客室の球体テントなどもそうですが、これまで自分達が良いと思えるもの、面白いと思える風景をここにつくってきました。その結果、愛鷹公園を訪れる地元の人も増え、今まであまり利用されていなかった公園が「行ってみたい」と選んでもらえる場所になったのは、本当に嬉しい事です。

同時に公共施設の活用事例として、全国の自治体関係者から視察や活用方法の相談を受ける事も増えてきました。自治体との取り組みについて講演を依頼されたり、国土交通省から公園活用事例として表彰を受けた事もあります。
日本中にはまだまだ活用されていない公園や公共施設が沢山ありますが、僕達の想いや活動が全国でより良い公園が1つでも多く増えるきっかけになれたらと思いますし、これからもINN THE PARKで公園活用の新たなチャレンジを続けていきたいと思っています。

【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん
左上:公園の芝生広場など4ヶ所にスクリーンを設置して開催された「夜空と交差する森の映画祭2019」
右上:今年4月に行われた「再生」をテーマに環境を考えるイベント「(re)generate!」
左下:inn the parkでのウェディング
右下:不定期で週末に営業する芝生カフェ

――最後にINN THE PARKの仕事に興味がある方にメッセージをお願いします。

INN THE PARKはこのような一風変わった施設なので、求人に応募してくる方も個性的で何かしらの熱い想いや動機を持っている人が多いです。今、働いているスタッフも職歴やバックグラウンドは様々で魅力的なメンバーばかりです。僕と同じく沼津に移住して来て、働いている人もいます。 彼等を見ていると皆しっかりとしたモチベーションがあるからこそ、この施設をもっと良くする為には何が出来るかを考え、意識しながら行動するという事が出来るのだろうと感じます。INN THE PARKで次々と新たな事に挑戦が出来ているのも、彼等の力無くしてはあり得ません。

うちは確かに宿泊・接客業が中心事業ですが、いわゆるホテルや宿泊施設の募集だと思って応募すると「あれ?違う」という結果になってしまうと思うんです。僕自身もそうですが、インザパーク社がベースに建築という視点を持つ会社なので、単に宿泊業をやっていこうというのではなく、公園の中での新しい空間づくりを試みていきたいという意識があります。
公募の際に作った企画書には、僕達がこの場所でやりたい事のアイデアが沢山描かれています。例えば、芝生広場に屋台やキッチンカーを出そうとかスクリーンを立てて映画を上映したい等、実現したものもありますが、追い付かずに眠っているものも多くあります。今後もやりたい事はどんどん増えて行くと思いますし、こんな風に公園中を使い尽くすくらいの気持ちで進めていきたいです。

【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん
公園活用の様々なアイデアが描かれた企画書

公園の中なのに何やら変わったテントがあって、しかもそこに泊まれる。このように意外性のあるユニークな空間をつくり出し、世の中に新たな提案をしていきたいという人はINN THE PARKでの仕事を楽しめるのではないかと思います。こんな事がやってみたいといったアイデアを持った方やそれを現実させる為に前向きに取り組んでくれる方と一緒にINN THE PARKをさらに楽しく独創的な場所に発展させていきたいですね。

【静岡県沼津市】【スタッフ募集】公園の新しい風景をつくる 泊まれる公園「INN THE PARK」山家渉さん

新たな使い方で公園の可能性を広げ続けるINN THE PARK。 「泊まれる公園」という今までに無かった風景の次は、どんな発想で私達を驚かせてくれるのか想像するとワクワクしてくる。

現在、インザパーク社は福岡で新たな「泊まれる公園」を計画中で、山家さんは近い将来、福岡に移り住んでその立ち上げに参加すると言う。その為、沼津のINN THE PARKではさらに現場を盛り上げてくれる人材を募集している。また、福岡での開業に際してもスタッフを募集するそうなので、興味のある方は問い合わせてみてはいかがだろうか。

社名/屋号

株式会社インザパーク

URL

https://www.innthepark.jp

募集職種

運営スタッフ

雇用/契約形態

正社員(試用期間あり)

給与/報酬

経験、能力により相談

待遇

社会保険、交通費補助、住み込み可ほか

仕事内容

宿泊部門(ゲストサービス・客室清掃・フロント・事務)
飲食部門(カフェ/バースタッフ・夕朝食サービス/調理含む)
イベント(企画・運営)

勤務地

静岡県沼津市足高字尾上

勤務時間

仕事内容によりシフト制(7:00~23:00の間)

休日休暇

月休み6日、有給休暇

応募資格

経験は問いません(宿泊施設勤務経験、飲食店調理経験優遇)

選考プロセス

一次審査(書類選考)
二次審査(面接)

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