薩摩焼酎のつくり手になりませんか?
薩摩焼酎のつくり手/森の中での仕事
※終了しました。
焼酎はお好きですか?
この間あなたが飲んだ焼酎、ひょっとしたら「薩摩焼酎」だったかもしれません。
「薩摩焼酎」とは、鹿児島県産のさつまいもと水にこだわり、鹿児島県内で製造された本格焼酎のこと。ワインのボルドー、シャンパーニュ、ウイスキーのスコッチのように産地を冠することで、その名に恥じない品質の商品をつくり、地域の発展につなげようというつくり手たちの覚悟の表れです。
薩摩焼酎を手掛ける酒蔵の一つ、鹿児島県垂水市にある「八千代伝酒造」では焼酎のつくり手を募集しています。
蔵が建つのは森の中。「八千代伝酒造」の前身である「八千代醸造元」が誕生したのは昭和3年。昭和48年に一時休業し、30年後の平成16年、三代目となる八木栄壽さんがこの場所に復興させました。
美しく澄んだ清流で知られる猿ヶ城渓谷に近く、現在はこの水を使った「八千代伝(白)」「八千代伝(黒)」、春限定の「黄色い椿」、秋限定の「熟柿」などの銘柄を国内外に送り出しています。自然豊かな環境に感動しつつ、専務の八木健太郎さんが待つ蔵を訪ねてきました。
「八千代伝酒造」の焼酎の仕込み時期は8月から2月末くらいまで。麹づくり、水と麹を合わせる一次仕込み(一次もろみ)、主原料となるさつまいもの処理と蒸し作業、それを一次もろみに加える二次仕込み、蒸留とさまざまな工程を踏んで一つの焼酎が完成します。
期間中は毎日全工程にあたるそうです。「朝一の米蒸しでは合計900kgの米を手作業で運び、二次仕込みでは一次もろみと芋の入ったかめ壺を下から上にかき混ぜます。けっこう体力を使うし、チームプレーが必要とされる仕事です」と健太郎さん。
期間外は畑が仕事場になります。原料となるさつまいもは農家から仕入れるのが一般的ですが、ほとんどを自社栽培でまかなっているこちらでは、芋の世話も大事な仕事なのです。畑仕事は年間通して行い、仕込み時期は昼から畑に出かけます。原料から責任を持ってつくり上げる。これも「八千代伝」の美味しさの秘密なのかもしれません。
焼酎の仕込みと農作業。これがあなたの仕事です。
最後に、健太郎さんに新メンバーに求める人物像を尋ねました。
「僕たちは“正直であること”を大事にしています。素直に一生懸命頑張ってくれる人が活躍できる空気作りを心掛けているので、これに共感してくれる人だとありがたいですね」。
八千代伝酒造の飲み会で仲間が酌み交わすのはもちろん「八千代伝」。自分たちの努力の結晶に酔い、疲れを忘れる。その喜びを味わってみませんか?