【北陸】9/10-10/24開催 この秋、北陸は工芸が熱い 北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2021」の特別展へGO!!
イベント情報
※終了しました。
9月10日に開幕し、すでにSNSでも多くの投稿があふれている注目の工芸祭「GO FOR KOGEI 2021」。あなたはもう訪れましたか? これから鑑賞を考えている方、初めて聞いたという方にも、北陸3県にまたがり展開する「GO FOR KOGEI 2021」についてご紹介いたします。芸術の秋、行楽の秋、これからのお出かけ計画の参考に。オンラインの企画もあるので、遠方の方も楽しめる工芸祭ですよ。
北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2021」の概要とチケット
北陸は工芸が盛んな土地がたくさんあり、富山・石川・福井の3県には23品目の国指定の伝統的工芸品が存在し(2021年1月現在)、質の高い工芸が生産されています。「GO FOR KOGEI 2021」は、そんな北陸を舞台に、大型の企画展の開催とともに、つくり手と産地が織り成す北陸の工芸の力も伝え、北陸の工芸にとどまらず、日本全国の工芸の最新の動向を他に先駆けて発信する工芸祭です。
2020年はオンラインを中心に開催され、2021年は「工芸の時代、新しい日常」をメインテーマに、3県5会場で[特別展Ⅰ][特別展Ⅱ]の2つの特別展を同時開催し、北陸で開催されてきた7つの工芸祭や数十ヶ所の工房をリアルとオンラインで巡るプログラムも行われます。
特別展のキュレーターは秋元雄史さん(東京藝術大学名誉教授、練馬区立美術館館長)。金沢21世紀美術館の元館長で北陸との縁も深く、幅広い視点で今回の特別展のキュレーションが行われました。特別展の会場設計は建築家の周防貴之さんが担当し、空間と作品との関係を見るのも楽しみ方の一つです。
GO FOR KOGEI 2021
2021年9月10日(金)〜10月24日(日)
https://goforkogei.com
[特別展Ⅰ] 9:00〜16:00(那谷寺のみ9:15〜)
◆勝興寺(富山県高岡市伏木古国府17-1)
◆那谷寺(石川県小松市那谷町ユ122)
◆大瀧神社・岡太神社(福井県越前市大滝町13-1)
[特別展Ⅱ] 11:00〜19:00、火曜定休
◆sklo(石川県金沢市下本多町6-40-1 2F)
◆Noetica(石川県金沢市香林坊2-12-38)
特別展の鑑賞チケットは、全5会場すべてが鑑賞できる共通パスポートと、1会場ごとの個別入場券があります。全会場を見て回るなら、お得な価格で特典も付いた共通パスポートが断然おすすめ。パスポート購入とSNS投稿で参加できるスタンプラリー「トヤ・エチ・ラリー」は特典付きで、作品の撮影も自由にできることから、連日多くの方が特別展の様子を投稿しSNSも賑わっています。
共通パスポート 3,000円(前売り2,500円は販売期間終了)
●[特別展Ⅰ][特別展Ⅱ]の5会場に入場可
●9月9日(木)オープニングイベント&特別内覧会 配信視聴特典付き
●「トヤ・エチ・ラリー」参加券(スタンプラリー台紙)特典付き
●KUTANism展覧会 割引特典付き など
個別入場券
[特別展Ⅰ]勝興寺 1,200円 那谷寺 800円 大瀧神社・岡太神社 500円
[特別展Ⅱ]sklo と Noeticaの2会場 1,000円
[特別展Ⅰ]
工芸的な美しさの行方 〜工芸、現代アート、アール・ブリュット
[特別展Ⅰ]は工芸を中心としつつ、現代美術やアール・ブリュットの作家たち20組が参加しています。⽂化財空間に呼応した⼯芸の概念を超えるスケールの展⽰、技術⼒から解き放たれた⼯芸の新たな価値評価が提⽰され、会場となっている文化財指定の歴史的建造物も見どころです。作家や職人たちが素材と対峙して表現する作品と、空間と共鳴して生まれた新たな世界観に、今まで抱いてきた工芸に対するイメージが揺さぶられる体験になるのでは!?
◆[特別展Ⅰ]勝興寺 富山県高岡
富山県の会場は、加賀藩前田家とのゆかりも深い、浄土真宗本願寺派の寺院「勝興寺」です。約30,000㎡の広大な境内にある12棟の建造物が国の重要文化財に指定され、「平成の大修理」として23年をかけて行われた保存修理事業が2021年に完了しました。大修理後初の大規模な展覧会として行われる「GO FOR KOGEI」の特別展は、大広間・式台・台所などの重要文化財の内部や、本堂をつなぐ渡り廊下や境内に11組の作品が展示されています。
<展示作家>
青木千絵、伊藤慶二、nui project(しょうぶ学園)、須藤玲子、
田中乃理子、四代 田辺竹雲斎、中田真裕、中村卓夫、
八田豊、山際正己、横山翔平
https://goforkogei.com/special-exhibition1-category/shoukouji
◆[特別展Ⅰ]那⾕寺 石川県小松市
九谷焼の陶石が取れる石川県小松市にある、白山信仰と自然智の教えを伝える仏教寺院です。岩窟内に造られた本殿など7棟の国指定重要文化財と2ヶ所の名勝を有し、広い境内は奇岩遊仙境と称される巨大な岩山に多くの洞窟が空けられた独特の景観が見られ、紅葉狩りの名所としても知られています。特別展は通常の拝観料に+200円が必要な特別拝観エリアで行われ(チケットに全ての拝観料を含む)、国指定重要文化財の書院と、国の名勝に指定されている庭園の奥にある茶室「了了庵」に5名の作家の作品が展示されています。
<展示作家>
沖潤子、神代良明、佐々木類、澤田真一、田中信行
https://goforkogei.com/special-exhibition1-category/natadera
◆[特別展Ⅰ]大滝神社・岡太神社 福井県越前市
深い山々に囲まれた、越前和紙の工房が軒を連ねる福井県越前市の五箇地区に鎮座し、この地に紙漉きを伝えた日本で唯一の紙の神様、川上御前を祀る神社です。山頂にある奥の院と山のふもとに建つ里宮からなり、奥の院は奈良時代の「延喜式神名帳」にも記載されています。里宮は幾重にも波が寄せあうような複雑な屋根や至るところに施された彫刻が美しい建築としても注目され、国の重要文化財に指定されています。4名の作家・職人の作品が里宮の境内と十一面観音坐像が安置された建物内、山頂の奥の院へと続く山道エリアで鑑賞できます。
<展示作家>
九代 岩野市兵衛、金重有邦、桑田卓郎、牟田陽日
https://goforkogei.com/special-exhibition1-category/otaki-okamoto
[特別展Ⅱ]
工芸 × Design 13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿
「デザイン化する⼯芸」を切り⼝に、ディレクターと北陸の⼯芸作家や職⼈がタッグを組み、13通りの⼯芸のある暮らしの姿を提案。工芸×Designで生まれたプロダクト作品は、誕生までのプロセスとあわせて、⽯川県⾦沢市のギャラリースペース「sklo」と「Noetica」で展⽰されています。デザイン的思考と工芸素材・技 術、美意識が交わる先に見えてくるものに注目です。
◆[特別展Ⅱ]Noetica 石川県金沢市
7組のプロジェクトの成果と軌跡が展示されています。サッカー選手を引退後、日本全国のものづくりや食の産地に足を運ぶ中田英寿さんと金工作家の坂井直樹さんは、試作を繰り返し料理人の意見も取り入れて「使いやすく美しいすき焼き鍋」を完成。九谷焼の生地に欠かせない「花坂陶石」本来の風合いを生かした粘土づくりを谷口製土所が担い、日本を代表するデザイナーの一人である原研哉がデザインをになった純白ではない「花坂陶石の器」をはじめ、ファッション界、映画界など、各界で活躍するディレクターの感性と職人・作家の技とアイデアで誕生したプロダクトとその視点に注目です。
<ディレクター×職⼈・工芸作家とプロダクト作品>
稲葉俊郎×シマタニ昇龍工房 「鏧子の音色」
中田英寿×坂井直樹 「使いやすく美しいすき焼き鍋」
原研哉×谷口製土所 「花坂陶石の器」
ブライアン・ケネディ×中田雅巳 「ヨーロッパの日常の器」
シトウレイ×高橋悠眞 「ストリートスタイルと漆」
secca×山近スクリーン 「印判手再考」
森義隆×富山ガラス工房 「あつまると楽しい器」
◆[特別展Ⅱ]sklo 石川県金沢市
ここでは6組のプロダクトが展示されています。越前和紙の作品が2組あり、1つは西陣の事業改革を行なってきた細尾真孝さんの革新力・アイデア力と、時代のニーズに対応し創意工夫によって大判の紙の生産を行なってきた滝製紙所が生み出した「和紙の新しい壁紙」。もう1つは「一冊の本を売る書店」としてそのユニークな立ち位置が話題の森岡書店の店主・森岡督行さんと、越前和紙の長田製紙所とのコラボレーションで紙製の服。そのほか、「minä perhonen」の皆川明さんとガラス作家のピーター・アイビーさんの作品などがギャラリー空間を活かして展示されています。
<ディレクター×職⼈・工芸作家とプロダクト作品>
細尾真孝×滝製紙所 「和紙の新しい壁紙」
鬼木孝一郎×竹俣勇壱 「灯を持ち運ぶ箱」
森岡督行×長田製紙所 「紙服」
中村弘峰×木田製陶 「陶磁置物の定番『獅子』をアップデート」
箭内道彦×東節子 「組紐ギターストラップ」
皆川明×ピーター・アイビー 「欠片が濾過する光の境界」
日時 | 2021年9月10日(金)〜10月24日(日) |
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会場 | [特別展Ⅰ] 9:00〜16:00(那谷寺のみ9:15〜) [特別展Ⅱ] 11:00〜19:00、火曜定休 |
料金 | 共通パスポート 3,000円(前売り2,500円は販売期間終了) 個別入場券 |
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備考 | 主催:北陸工芸プラットフォーム実行委員会、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会 |