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TOP » 山形 » 山形市七日町「HOLIC」／パーツビューティーサロン

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山形市七日町に位置するパーツビューティーサロン。店主の角田たまきさんは、東京、神戸、大阪のサロンで働いた後、独立。今年で7年目を迎える。

ネイル、アイラッシュ、眉毛を整えるアイブロウ、フェイシャルケアのほか、アーユルヴェーダの一種で山形県初出店となるネトラバスティの施術を行なう。ネトラバスティとは、ギーと呼ばれるバターオイルを目に浸し、目の奥の汚れを浮き出していく目と目の周りのセラピーで「目の温泉」とも呼ばれている。

「山形に出店するのなら県内で初めてのものを取り入れたくて、ネトラバスティを始めました。地元の人が誇りに思ってくれるサロンにしたいので“本物”を導入したかったんです。扱っているスキンケアやヘアケアも私が本当におすすめできるものだけを販売しています」

客層は、30、40代がメイン。なかには80代もいるそうで、鮮やかな色のネイルをオーダーする方もいるとか。一見すると入りにくい雰囲気のある佇まいだが、街に馴染んでいるようで近所のおばあちゃんが寄っていったり、犬の散歩のついでに顔を出す人も。ときにはおすそ分けをもらうこともあるという。そういった周りの人やお客さんとの密な関係は「山形に出店してよかったこと」と角田さんは話す。

「東京と関西で仕事をしてきましたが、ほかの地域と違って山形の方は信用してくださったあとは、すごく密になれる気がします。美容サロンというより、人が繋がる場になっていきたいと思っているので、そういう関係性が築けることはうれしいです。商店街の一部でもあるのでサロンがコミュニティーの中心になってほしいと思っています。

私が関西にいたことを聞いて、Uターンしてきた方や都会からお嫁にきた方が来てくださることも多いんです。『なかなか山形に馴染めなかったけれど、ここに来ることで発散できる』と言ってくださる方も。ブランディングと呼べるかはわからないですが、とがりつつ誠実にサロンをやってきてよかったと思いました」

ノーファンデで過ごすことが多いという角田さんだが、数年前まではアトピーに悩まされていた。名医と呼ばれる皮膚科に通っても改善されず、さまざまなスキンケアも試してきたという。

「高い化粧品からオーガニック系まで、いろいろ試してやっと自分に合うものにたどり着きました。オープン当初から来てくださっているお客様たちは、その過程を見ていたのもあって、肌の相談をされることが増えたんですね。それでフェイシャルケアも新たに始めました。スキンケアだけでなく、水や食べ物など私がやってよかったものをそのままお伝えしています。長年悩んできたので、スキンケアについては良い悪いを見極める力はかなり養われていると思いますよ」

今年の4月には2号店である「HOLIC LOTUS」をオープン。新たに加わった松田明美さんがまつ毛と眉毛、フェイシャルの施術を担当している。

「松田さんは、元々お客様。いろいろ話を聞いているうちに美容の仕事がしたいってことがわかって、お誘いしたんです。オープンまですごく勉強してくれて、お子さんがいるのに夜も練習して力をつけてくれました。信頼できるスタッフが入ってくれたので、私も新たにチャレンジしたいことに向けて走り出しています」

今後は、2号店と合体して大きめの店舗を構えることも計画中だ。

「今年になってから、体のマッサージも勉強を始めました。体のどこか一部だけではなく、全体をケアすることでさらに効果があると思うので、今以上に肌改善の手助けができればと思っています。店舗を大きくしたら、周りの人を巻き込んで楽しめる企画や食の要素も取り入れていきたいと考えています。楽しみにしていてください」

写真：伊藤美香子
取材・文：中山夏美