【北九州】学生がめぐるローカルウォーキング〜若松編vol.2〜|エモくて美味しいグルメスポット
地域の連載
北九州のリアルな魅力を見つけ出すこの企画。
北九州に住む現役大学生たちが実際にまちを歩き、人や建物と出会いながら、自分たちが暮らす北九州のよさを見つけていきます。
まち歩きをレポートするのは北九州市立大学 地域創生学群で、まちづくりやリノベーションなどを学ぶ片岡ゼミの学生たち。
第2回目は、エモくて美味しいグルメスポットをご紹介します。
佇まいからも歴史を感じる老舗料亭
はじめに紹介するのは、重厚感ある佇まいがひときわ目を引く「料亭 金鍋」。1895年に創業した老舗の料亭です。当時若松は、筑豊で産出される石炭を国内外に供給する日本一の石炭港でした。金鍋は、多くの経営人や文化人が集う場所として利用された歴史ある料亭なのだそう。
瓦葺きの入母屋造妻入り、3階建ての細長い建物。客室は2階の中廊下を挟んで両側に配置され、どの部屋も異なるデザインになっているそう。名物は九州産黒毛和牛たっぷりの牛鍋。今回は中には入れませんでしたが、いつかこんな高級料亭を訪れる日が来るのなら、豪華な牛鍋をゆっくりと味わいたい!
地域に愛される、しょうゆたこ焼き
格調高い老舗料亭のつぎは、身近なグルメ、たこ焼きのお店。金鍋から少し歩いた国道199号線沿いにある「たこやきカトレア」。ソースをかけずにそのまま食べる、しょうゆ味の珍しいたこ焼きでした。1パック15個も入って400円という大学生にもうれしいお手頃価格!焼き立てアツアツをその場でいただきました。しょうゆ味がしっかりとついていて、とても美味しかったです!
どこか懐かしさを感じる、優しい味
お昼ごはんは「スマホに頼らず行き当たりばったりで探してみよう」と歩いた結果、商店街の中で見つけた「中華飯店 悟空」という大衆中華に。
注文したラーメンは、優しいしょうゆスープに中太ストレート麺。具材にはわかめ、もやし、チャーシュー、のり、ピリ辛メンマが乗っていて具だくさんでした。どこか懐かしの味。ラーメンや餃子以外にも焼き肉定食、肉丼などメニューもたくさんあり、また食べに行きたい!
最高のロケーションで食べる贅沢クロワッサン
今回の最後を飾るのは、同世代にも人気のあるクロワッサン専門店「三日月屋」。まずは、このお店が入っている建物「若松石炭会館」からご紹介します。
1905年に建設されたこの建物は、若松区内に現存する洋風建築としては最も古いものだそう。文化庁の「日本遺産」のひとつに認定された「関門“ノスタルジック”海峡」を構成する建築のひとつで、石造り風の建物ですが、外装はセメントや砂と水を練り混ぜたもので塗られた「モルタル塗り」なんだとか。重厚感がありながらモダンチックで素敵な外観でした。
その建物の1階にあるのが、天然酵母で作るクロワッサン専門店の三日月屋です。建物の中に入ると、真正面にダークブラウンで塗られた木の階段が佇み、19世紀の西洋を連想させるような雰囲気。店内には真っ赤なカウンターテーブルと木の椅子が用意され、窓からは洞海湾が望める優雅な空間でした。
クロワッサンをテイクアウトして、お店の前の海岸沿いにあるベンチで若戸大橋と海を眺めながら頂きました。きなこクロワッサンを頬張りながら、若松ならではの素敵なロケーションで優雅な気分を味わいました。
今回は若松のまち歩きで出会ったグルメスポットをまとめてご紹介しました。北九州が栄える要因ともなった歴史や文化を感じる要素が残っている若松のまち。海があり、真っ赤な若戸大橋があり、美味しい食べ物と歴史的な建築が隣り合わせにあるという、このまちならではのロケーションをみなさんもぜひ楽しんでみてください。
次回は最終回!いよいよ若松のシンボルの全貌に迫ります。
今回訪問した建物・お店
■料亭 金鍋
北九州市若松区本町2丁目4-22
https://www.kinnabe.com/
■たこやき カトレア
北九州市若松区白山1丁目9-2 笹家街
■中華飯店 悟空
北九州市若松区本町3丁目6-17
■石炭会館・三日月屋 若松店
北九州市若松区本町1丁目13-15
まち歩きにあたって、北九州市で発行している建築冊子「ARCHITECTURE OF KITAKYUSHU 〜時代で建築をめぐる〜」を参考にしています。
リアルローカルでは5回の連載にわたって建築冊子を紹介しています。 #北九州の建築をめぐる から過去の記事もご覧ください。
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