【北九州】県外からの来訪者がめぐる小倉のまち〜前編〜
地域の連載
北九州のリアルな魅力を見つけ出すこの企画。
北九州に住む現役大学生や県外から訪れた方が実際にまちを歩き、人や建物と出会いながら、北九州のよさを見つけていきます。
レポートするのは大阪から訪れたタンガテーブルに滞在している女性。小倉のまちはどのように見えるのでしょうか。県外からの来訪者の目線をご紹介します。
タンガテーブルのまち歩きイベントへ
北九州を初めて訪れたのは2021年3月。仕事で2週間の滞在でしたが、ゆっくりまちを歩いたり、観光はせず仕事と宿の往復だけでした。
その時に宿泊したのがタンガテーブル。スタッフの方や仲良くなった宿泊者の方に会いに、再度北九州小倉まで来ました。
今回は小倉のまちをゆっくり歩いて回りたいなと考えていたら、タンガテーブルのまち歩きイベントがあるとのことで参加することに。
昭和の香りたっぷりの旦過市場
まず向かったのは宿のすぐそばにある旦過市場。大正時代から続く市場だそう。全長は180メートル、120店舗以上が営業をしているそうです。
一言でいうと「ザ・昭和」の雰囲気が色濃く残っている市場だなと感じました。古びた店構えをそのまま残し、店先に立つのはご高齢の方が多く、別の時代にきたかのように錯覚してしまうほどでした。
時代を感じられる市場が存続していること自体すごいことですが、とてもにぎわっている風景を見て驚きました。
なかでも魚や野菜、お肉などが並べられている中にポツンと靴屋があったのは思わず二度見をしてしまうほど。そんなちょっとした違和感も面白くて、歩みの速度もだんだんと遅くなります。
日常のなかの貴重な体験
「スーパーや大型店ではあじわえない人と人との繋がりが市場にはあります。その繋がりがあるとないとでは生活の豊さが変わるように思います」と、案内をしてくれたタンガテーブルの西方さんが話していたのが印象的でした。
私の地元の大阪でも似たような市場や商店街があって、同じような風景や体験がありますが、それが特別なことだと実感したことはありませんでした。でもそれが貴重なことなんだなと、まち歩きを通してここ小倉で感じることができました。今までそこまで地元に思い入れはなかったけれども、少しだけ地元のことが好きなのかも、と思ったりもして。
賑わっているメインの通りから横道に入ると静かな通りに。そんな落ち着いた通りなどいろいろな面が見えて楽しく感じました。
山積みの段ボールや古びた看板も見るとなぜか落ち着くというか、雑多な感じに懐かしさみたいなものがありました。
こういった地域との関わりを持てる場所があるのはとても恵まれているなと思います。社会との繋がりというか、孤独を感じなくていいというか。歩いていて、知らない土地とは思えないほど楽しめました!
このあとは紫川でカヌー体験です。小倉のまちを川から眺める。とても楽しみな体験が待っているのでワクワクしています。
今回訪問したお店
■ホステル&ダイニング タンガテーブル
北九州市小倉北区馬借1丁目5−25 ホラヤビル 4F
■旦過市場
北九州市小倉北区魚町4丁目2−18
■小倉かまぼこ 旦過店
北九州市小倉北区魚町4丁目2−19
■もりしたフルーツ
北九州市小倉北区魚町4丁目2-1
まち歩きにあたって、北九州市で発行している建築冊子「ARCHITECTURE OF KITAKYUSHU 〜時代で建築をめぐる〜」を参考にしています。
リアルローカルでは5回の連載にわたって建築冊子を紹介しています。 #北九州の建築をめぐる から過去の記事もぜひご覧ください。
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