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TOP » 鹿児島 » 【鹿児島県鹿児島市】momoyori／「お客さんとゆっくり話せる時間が幸せ。」城山の麓に佇む隠れ家カフェ

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風の匂いに春の気配を感じる今日この頃。筆者は城山の麓でひっそりとカフェを営むご小林さん夫婦のもとへ足を運んでみました。

 

坂の上にひっそりたたずむ隠れ家カフェ「momoyori」

繁華街である天文館から歩いて約20分。急勾配の坂道にそって軒を連ねる住宅街の頂上に小林史和さん・礼奈さんご夫婦が営むカフェ「momoyori」はあります。グーグルマップにもうまく表示されないため、「momoyori」へと続く坂道の入り口を探すのにも一苦労。

そんな苦労を見計らってか、坂道の入り口には史和さん手書きの看板が立てかけられています。看板に沿って坂道を登りきると、本当にカフェなのか？と疑ってしまうような民家が出現。しかし、戸を開けるとそこには木の温もりと小林さんご夫婦の優しさを感じる穏やかな空間が広がっているのです。

 

猫とコーヒーと手作りお菓子

坂の上の古民家カフェ「momoyori」には、小林さんご夫婦ともう一人（もう一匹？）、かわいい店長さんがいます。その名は「迫さん」。看板猫なのに小林さんご夫婦以外には全くなついてくれないツンデレさんです。「いつか仲良くなれたらいいな」なんて思いつつ、筆者は史和さんの出身地である山梨の「AKITO COFFEE」の豆を使ったカフェオレとお手製のお菓子をいただきました。

 

山梨から鹿児島へ

史和さんが鹿児島へ移住したのは今から六年前。きっかけはいちき串木野市の地域おこし協力隊への応募でした。もともと焼酎などのお酒が好きな史和さん。好きだった焼酎の蔵元がいちき串木野市にあったこと、当時、いちき串木野市が地域おこし協力隊の募集をしていたことが重なり、山梨から鹿児島へ移住します。移住後は地域おこし協力隊として働きながら、いちき串木野市のお店や人にフォーカスしたフリーペーパー「ALUHI」を出版。現在もいちき串木野市を拠点に様々な活動を行なっています。

 

お二人の出会い、そしてカフェ開業

史和さんと礼奈さんの出会いは、今から約五年前。鹿児島のとあるイベントのスタッフとして招集された史和さんは、もともとそこでスタッフをしていた礼奈さんと出会いました。地元の指宿市で仲居さんをした後に、まちづくりのお仕事をしていた礼奈さん。史和さんと意気投合するのも早かったそうで、お二人の様子からもその仲の良さがうかがえました。

そんな二人が始めたカフェ「momoyori」は「まちとひとを伝える、もっとも最寄りな場所へ」をコンセプトに、鹿児島、山梨のものを使ったお菓子や、フリーペーパー、本などを取り扱っています。

空き家だった物件をリノベーションして造ったという店内には、手作りを感じさせる作りやモノがたくさん。「momoyori」の居心地の良さはこういうところから作られているのかもしれません。

そして、

 

「立地はそんなによくなかったけど、坂を登れば桜島がきれいに見えるし、お客さんともゆっくり話せる。そんな時間が好きだし、ずっと続いていけばいいなぁと思っています。」

 

とにこやかに話す小林さんご夫婦の笑顔にも心癒やされます。

春のお散歩がてら、坂を登ってお二人を訪ねてみるのもいいのではないでしょうか。