鎌倉市由比ガ浜のセレクトショップ「amanai」
地域のお店
由比ガ浜の六地蔵のすぐ近く、海に向かう道の手前に木造の元々は住宅だったという店があります。2021年12月に「道具としての日用品」を軸としたセレクトショップ「amanai」がオープンしました。オーナーの常盤さんにお話を伺いました。
常盤さんのセレクトは、シンプルでありながらよく見るとそこに人の手仕事が感じられるモノ選び。そして、毎日なんらかのかたちでひとが手に取るモノ、という視点で選ばれています。「道具としての日用品」というのがひとつの軸で、使う人に馴染み、その人を引き立てる名わき役のような存在。というモノ選びがされています。
モノが整然と並ぶ様子はシックな展覧会のようでもありますが、温かみを感じるのは常盤さんの人柄かもしれません。実際、買い物というよりは常盤さんとのお話しを楽しみ、その延長で気に入ったモノを買うという感覚がしっくりきます。
常盤さんが自分の店を持とうと思ったのは、接客へのこだわりがあったからだと言います。自分のスタイルで接客をする。店のディスプレイも自分がつくる。自分が本当にやりたいと思うことができるのが、いまの「自分の店を持つ」ということだった、と話してくれました。
いくつかの物件を内見しつつ、この物件と出会ったのは去年。以前ここにあった店が移転し、そのことをたまたま知って内見し契約となったそう。お店の改修工事は北鎌倉で「スミヨシヤ」を営む「ATELIER SUMIYOSHI」の村田さんに依頼しました。とてもシンプルな店内ですが、カジュアル過ぎずシック過ぎない店づくりはセレクトされたモノを活かし、店全体の統一感が生まれています。また歩いていると目に留まるのが外から見たときの窓。ここには現在は傘がディスプレイされていて、思わず中を覗きたくなります。
また、ショップカードにも刻印されているロゴは「普段使う道具から連想するモノをモチーフに」と依頼をしてデザイナーさんに作ってもらったもの。不思議なロゴですが、ひとにより見え方が変わりとても面白いデザインです。食器やポットのようにも見えます。人それぞれ、自分の解釈でいいと思う。それが楽しいから。とのこと。ショップカードはしおりの形をしていて、何気ないシーンで使ってもらえてふと思い出していただければ、と。なんとも粋です。
今後は、セレクトされたモノを販売する他に、ギャラリーやポップアップ、展示会などにも力を入れる予定で、第一弾として5月3日~5月15日まで「Vintage Watch Fair」と題して時計修理技師・内村太郎氏によってセレクトされたヴィンテージウォッチの販売イベントを行います。
おしゃべりを楽しみながら、気に入った商品を買うということが少しだけ特別なことに思えるここ最近。ふらっと立ち寄りやすい立地なので、ぜひ散歩のついでに足を運んでみてください。
「amanai」のInstagramはこちら
名称 | 「amanai」 |
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業種 | セレクトショップ |
URL | HP https://amanai.jp/ |
住所 | 鎌倉市由比ガ浜三丁目1-2 |
営業時間 | 12時~18時 |
定休日 | 水曜・木曜 |
アクセス | 江ノ島電鉄線 「和田塚」駅徒歩2分 |
備考 | 営業日時はHPまたはInstagramをご確認ください。 |