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鎌倉市「KAMALABO」|「自分の好きを研究する」放課後等デイサービス事業

インタビュー

2022.07.30

鎌倉市笛田にある障がい児通所支援事業、放課後等デイサービスを行っている「KAMALABO」の代表・吉田さんにお話しを伺いました。

鎌倉市「KAMALABO」|「自分の好きを研究する」放課後等デイサービス事業
「KAMALABO」代表の吉田さん

「KAMALABO」は、「自分の好きを研究する」を企業理念とした放課後等デイサービス事業です。鎌倉市内には、いくつかの障がい児のための通所支援事業所がありますが、KAMALABOは鎌倉市内では初のパソコン・プログラミング・ロボットを使用した取り組みを行っています。STEM教育を取り入れることにより、自ら学び、自分で理解していく力を伸ばし、デジタル世代のSSTを積極的に取り入れています。

SSTとは、Social Skills Training(ソーシャルスキル・トレーニング)の略で、社会で人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練のことを指します。
障がいのあるお子さんが、どのようにすれば安全にインターネットでのコミュニケーションを行えるのか、という実生活で欠かせないスキルも、KAMALABOでは丁寧に指導しています。
例えば、YouTubeのコメント欄に書く内容として、適している適していないなど、具体的なコメントを見ながら学びます。安全にインターネットを活用する方法を身に着けるのは、とても大切なこと。インターネット上でコミュニケーションがとれるようになることで、広がる世界があることを子供もその親も学ぶことができるでしょう。
その他、ZOOMの活用の方法を学んだり、マインクラフトを使ってプログラミングを学んだりします。

また、「好き」という気持ちや「これってどういう仕組みなの?」という好奇心を伸ばすこともKAMALABOではとても大切にしています。例えば、実生活で使う洗濯機や自動車がどのような仕組みで動いているのか。興味を持ったことをとことん突き詰めて、先生と一緒に学び、ひとつでも多くの「できた」を積み重ねていきます。

鎌倉市「KAMALABO」|「自分の好きを研究する」放課後等デイサービス事業
本日のスケジュール。この日はブロックプログラミングを行っていました

KAMALABOではSTEM教育を取り入れることにより、自ら学び、自分で理解していく力を伸ばします。KAMALABOに通うお子さんたちは、好きなことに真剣に取り組み、自ら工夫して、そして先生に教えてもらいながら、一緒に学びを進めます。

吉田さんは、元々IT業界にいてご自身は大のゲーム好き。子供たちと一緒になってマインクラフトにのめり込むこともしばしばだとか。
全力で子供たちに寄り添い、自分の好きを追及する。得た知識をきちんと子供たちと共有する。逆に子供たちの方が最新の情報を知っていて教えてもらうこともあるそうです。とても素敵な関係性ですね。

KAMALABOに伺ったこの日は、ブロックプログラミングを行っていました。
レゴブロックを使って車型のロボットを作るのですが、組み立てが終わったらプログラムを組んでロボットを動かしてみます。この日は基礎としてアームが持ち上がるロボットを組み立てていて、子供たちはそれぞれのペースで取り組んでいました。

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作業中の風景。一人一台タブレットが配布され、表示の順番に組み立てていきます

先生が一緒に作ったり、自分でどんどん進める子もいたり様々です。先にプログラムまで出来た子は、さらに自分で自由にアレンジを加えていきます。アームが持ち上がる構造なので、それを利用して荷物を運ぶロボットを作る子。プログラムを書き加えて、障害物の前で止まるように改造する子。自分が好きと思うことに、こんなにも真剣に取り組めるんだ、と驚きました。

鎌倉市「KAMALABO」|「自分の好きを研究する」放課後等デイサービス事業
真剣にブロックを組み立てています

そして、なによりみんながとても楽しそうだったのです。できたできた!見て見て!とあちこちから声が飛び交い、キラキラと目を輝かせてロボットを見せてくれました。

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組み立てて実際にプログラムを作成して動かしてみます

そして、先にプログラムが出来た子には「教えて!」とアドバイスをもらっている子も。
子ども同士のこうしたやり取りは、実際に社会に出たときに相手を尊敬して理解し、円滑なコミュニケーションを行うことを自然と身に着ける訓練にもなるそうです。

吉田さんは、日々子供たちの成長に驚くといいます。低学年でプログラミングを始めたお子さんが中学生になり、もうこんなにできるようになったのか、と感激することもしばしばだそう。また、親御さんからは「自分の時間を持つことができました」と感謝されることもあると言います。

鎌倉市「KAMALABO」|「自分の好きを研究する」放課後等デイサービス事業
プログラムはタブレットで作成します。子供だけでもスイスイ作っていてすごい!と思いました

福祉の実態としては、まだまだ「親ががんばらなければいけない」「家族の問題を他人に頼ってはいけない」という風に考えてしまう方が多いのだそうです。
吉田さんは「もっと積極的に頼って欲しい。私たちは支援のプロであり、IT技術でもプロ。お子さんの可能性を見つけて『好き』という気持ちを育むことは、将来の就労支援にも繋がります」と、子供たちの将来、そして家族や社会の未来を見据えています。

鎌倉市内の放課後等デイサービス事業者は、鎌倉市役所で配布されているパンフレットでも確認することができます。それぞれ個性があるので、お子さんが興味を持って通えるところを見つけるのが一番。お子さんの個性と自立、なにより「好き」を伸ばせる支援を、吉田さんは今後も続けて行きます。

名称

株式会社KAMALABO

業種

障がい児通所支援事業・放課後等デイサービス

URL

http://kamalabo.com/

住所

鎌倉市笛田4-1-36  鎌倉山エレガンス笛田101

TEL

070 8434 2537

営業時間

開所時間
小学生 14:00-17:00
中高生 14:00-18:00

定休日

定休日 :日曜日、祝祭日