鎌倉市のリノベーションビルに。「雪ノ下あげぱん」で懐かしいあの味を
地域のお店
小町通りと若宮大路を結ぶ道に、あげぱん専門店「雪ノ下あげぱん」がオープンしました。店長の小野寺さんにお話を伺いました。
小野寺さんはご夫婦であげぱんの移動販売をされています。これまで、大学の学園祭などのイベントや「よこはま動物園ズーラシア」での移動販売をされてきました。中でもズーラシアでの販売歴は長く、12年販売を続けています。
そんなお二人が、鎌倉で初めての実店舗を持とうと決めました。実店舗を持ちたいと思ったのは、特に店長(奥様)の気持ちが強かったからだといいます。移動販売車で販売していると、どうしてもお客様とのコミュニケーションが取りにくく、もっとダイレクトにお客様の声を聞いてみたい。もっとお客様と会話してみたい、というのが一番の理由だと話してくれました。
実際にこの場所であげぱんを販売してみると、思った通り。お客様から「美味しかった」と言ってもらえるのが、なにより嬉しく、励みになると言います。
鎌倉ならではの風景として、店の前を自転車で通りかかった地元の方が、「あ、ここあげぱん屋さんになったの。今度買いに来るよ!」と声をかけてくれることも多いそう。「鎌倉の人はあたたかいですね」と小野寺さん。
店は小町通りと若宮大路を結ぶ道沿いにあるビルの1階です。このビル、実は1年がかりで大規模なリノベーション工事が行われた物件。飲食店のみが入るテナントビルとして、2022年の年末に竣工しました。リノベーション後は、以前のビルからは想像できないほど、開放的で明るい空間に生まれ変わりました。その一番目立つ位置での出店を決めることができました。
実は別の場所での出店を計画していたものの、そちらはタイミングが合わなくて契約できず。結果的には、いまの場所で店ができることになってよかった、と小野寺さん。
これから、別の区画のテナントさんもオープンしていくので、ビル全体が盛り上がるのも楽しみなのだそうです。
店内は約5.5坪と小さめなのですが、小さな店舗でも空間を開放的に見せるために工務店さんと話し合い、調理スペースとカウンター、イートインスペースも造りました。狭く見えないように店内はシンプルに。木とライトグレーの内装としています。天井もできる限り高さをキープしました。「小さなスペースなので大丈夫かな、と不安もありましたが、工務店さんがとてもがんばってくださって。理想の店となり、よかったです」と話してくれました。
提供するのはあげぱんとドリンク類。あげぱんの専門店ということもあり、作り置きはせずに、オーダーが入ってから揚げたてを提供します。ふわふわでサクサクのあげぱんは、じゅわっと美味しさが広がり、プレーンは懐かしい王道の味。きなこに黒蜜のトッピングという組み合わせも人気なのだとか。そして、あげぱんに合うコーヒーなども提供しています。夏に向けて、新商品も開発中なので、お楽しみに!とのこと。
揚げたてのあげぱんは、お店の中でも外のスペースでもいただくことができるので、ぜひ鎌倉散策の途中で立ち寄ってみてください。
名称 | 雪ノ下あげぱん |
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業種 | あげぱん専門店・ドリンク類の販売 |
URL | |
住所 | 鎌倉市雪ノ下1-6-28 ランプ雪ノ下1A |
営業時間 | 月〜木 11時~17時 |
定休日 | 不定休 |
アクセス | JR横須賀線「鎌倉」駅徒歩5分 |