山形おいしい山盛り旅 vol.7 /「パリ食堂」の「エコーライスとプリン」
連載
山形に移住して2年が経ちました。
移住してよかったことのひとつは、まちがいなく、「美味しいものがたくさんあること」。旬の野菜も果物も美味しいし、蕎麦やラーメンも美味しいし、ワインや日本酒も美味しいし、空気も美味しい。美味しいものがたくさんあるから、以前よりたくさん食べるようになりました。そんな私が山形のおいしい山盛りごはんとのさらなる出会いを求めて町へ出かけます。
「エコーライス」とはパリ食堂のカツカレーのこと。かつて「キッチンエコー」という洋食屋さんで、山形ではじめて提供されたカツカレーだそうです。パリ食堂はそんなキッチンエコーの先代の息子さんとお母さんが営んでいる七日町の洋食屋さんです。
いつもはだいたい日替わりランチをいただきます。どんなメニューも心躍る美しいビジュアルで、そんなビジュアルのままにおいしいのです。シェフのユーモアや繊細なこだわりも感じます。
これまで食べた日替わりランチをいくつか。
今回は満を持して、パリ食堂の看板メニューである「エコーライス」をいただきました。
色も味も濃厚なカレーにサクサクのカツ。やっぱりおいしかったです。
甘味や酸味、旨味、そして最後にぴりっとスパイシーな辛さ。いろんな具材が煮込まれていることを感じさせるコクの深さで、風味豊かなカレーライスでした。
日替わりランチもエコーライスも、サラダとスープがセットになっています。サラダに入っている具材が個性的で、密かに楽しみにしています。びっくりしたけどおいしかったのはバナナ。この日はちくわが入ってました。
そして最後はお母さんお手製の「プリン」。そう、今回はデザート付きです。
大きくカットされた昔ながらの固いプリン。
固いけど舌触りはよく、解けていくような食感がたまりません。しっかり卵を感じる濃厚なプリンです。ただ、プリンはある日とない日があります。ある日はお母さんがアナウンスしてくれるのでお見逃しのないよう。
プリンを食べながら、おしゃべり好きなお母さんの話を聞きながら、友達の実家のようなこの場所で過ごすお昼休みが好きです。