鎌倉市坂ノ下・星の井通り「ハレトキ」|八百屋「八百芳」の想いを受け継いだお店
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鎌倉市坂ノ下。近年ではおしゃれな古民家カフェ、パン屋などが古くからある小路の中にでき、神社仏閣にお参りされる観光の方々も多いエリアです。そんな坂ノ下には「星の井通り」と呼ばれる昔からの生活道路があり、いまでも近隣に住んでいる方が多く活用されている通りです。この通り沿いに昔は八百屋は3軒あったといいますが、昨年2月に72年という長い歴史に幕を閉じた八百屋「八百芳」さんの場所を引き継ぐようにオープンしたのが「ハレトキ」です。
「ハレトキ」の後藤さんご夫婦は、コロナ禍の少し前に鎌倉に移住されました。それまでは東京にお住まいだったそうです。鎌倉に移住されて、海と山に囲まれた自然豊かな生活に心躍らせながら、一番衝撃を受けたのが新鮮な野菜の美味しさだったといいます。特に、いま一緒にお店をきりもりする田畑さんが販売する野菜にたまたま出会い、虜になってしまったそう。いつか美味しい三浦野菜を使って飲食店でもやれるといいね、そんな話をして数年が経過していました。
そんな中、「八百芳」さんが閉店されることを耳にしたそうです。元々「八百芳」さんは野菜とお惣菜を販売されており、坂ノ下に住む方々にとても愛されていたお店だったため「ここがなくなってしまうのは残念だね」という声も多かったそうです。それならば、と後藤さんご夫婦はこの場所で八百屋をやろうと決心したとのこと。色々なご縁の巡り合わせがあり「これは自分たちがやるべきことで、使命なのではないか!」と感じたそうです。
お店には朝採れの三浦野菜を中心に新鮮な野菜が並びます。朝採れ野菜の販売は毎週月・水・金曜日。朝から三浦の農家さんを回り、店頭に並ぶのは午前10時半〜11時頃です。基本的にはその日に売り切れるだけの量を仕入れて、新鮮なうちに味わっていただきたいという気持ちをこめて販売します。店頭では、スタッフの皆さんに野菜の食べ方などを相談することも可能。時期や野菜によっては試食もさせてくれます。取材の日は夏野菜が店頭に並んでいて「露地栽培のトマトは酸味があって美味しいよ」「おかひじきって珍しいですね」「四角豆、初めて見ました」「トウモロコシは生で食べられるよ、甘いから食べてみて」とお客様との会話を楽しむスタッフの皆さんの姿がありました。手書きの札にもおすすめの食べ方が書いてあったりするので、初めて見る野菜でもチャレンジしやすいなと思います。
お惣菜を担当するのは料理上手の田畑さん。フードロスをなくすために、残った野菜はなるべくお惣菜に使うようにしているそうで、日替わりで大体8品~10品のお惣菜が並びます。お惣菜が出揃うのは15時頃。野菜を使ったお惣菜に加え、新鮮なアジを使ったアジフライや、水曜日限定の「八百屋さんのコロッケ」も大人気です。これまで「八百芳」さんでお惣菜を買ってくれていた近所にお住まいの方はもちろん、極楽寺方面へ自転車で子供のお迎えから家に帰るお母さん、お父さんたちにも、夕食にもう一品というときに助かるということで、お買い求めいただけるそうです。
後藤さんご夫婦は「まだ私たちも日々野菜のことを勉強中」といいます。日々野菜のことを教えてもらい、より好きになっていくそうです。お客様と一緒に野菜をもっと知って楽しみたいという心意気が伝わってきます。
ちなみに、「ハレトキ」の店名の由来は「晴れ時々野菜」というところから来ているそうで、野菜以外のものを販売する時は「晴れ時々◯◯」に変わることができるお店、という意味合いも込められているそうです。土日にはイベントスペースやポップアップストアとして、自由に変貌し様々な顔を持つ空間。その時々で、毎回違ったワクワクがある空間。そんな想いが込められているように感じました。
坂ノ下に出かけたら、ぜひ立ち寄りたくなるお店です。お店のインスタグラムをチェックしてお出か
けください。
名称 | ハレトキ |
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業種 | 八百屋・惣菜販売・イベント・ポップアップスペース等 |
URL | |
住所 | 鎌倉市坂ノ下13-15 |
営業時間 | 曜日:月・水・木・金・土曜日 ※三浦の朝採れ野菜:月・水・金曜日 時間:10時半頃〜日暮れまで |
定休日 | 火・日曜日 |
アクセス | 江ノ島電鉄線「長谷」駅より徒歩4分 |
備考 | 営業日、営業内容については変更されることがございます。詳しくは、お店のインスタグラムをご確認ください。 |