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TOP » 金沢 » 求人 » フレンチレストラン「tawara」でスタッフ募集

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飲食店が軒を連ねる片町のはずれ、土塀と石畳の街並みが始まる長町武家屋敷の近くの用水沿いに佇むフレンチレストラン「tawara」では、現在ホール・調理補助のスタッフを正社員で募集中だ。
お店とオーナーシェフの俵 徹也さんについてはこちらの記事をご参照ください。

北陸新幹線の開通や雑誌掲載などの影響もあってか、「tawara」の料理を求めて県外から足を運ぶお客様は以前にもまして多くなった。漆塗りや骨董の器などの和食器、それから洋食器を巧みに織り交ぜ、旬の地物食材を活かした月替わりのコースは、どの一皿も絵画のように美しくじんわりと心を満たしてくれる。

目の前に座るお客様の舌をいかに楽しませるかに日々心を砕きながらも、俵さんの視野はそれだけに留まらず、料理人であると同時に表現者・伝達者でもあるような気がする。たとえば忙しい合間を縫って、食材の生産者や器の作家たちに直接会いに行き、対話すること。美味しい料理のために良い食材と美しい器を選ぶというだけでなく、それぞれどんな人がどんな思いでつくったかまでを汲み取ったうえで、ひとつのコースにまとめ上げていく。そんな「tawara」の料理からは、そこに関わったすべてのつくり手たちの想いまでが優しく伝わってくるようだ。

現在オーナーシェフの俵さんとともに店に立つのは、俵さんの京都修業時代の後輩である永山さん。彼女は鹿児島県出身で、京都や沖縄での飲食店勤務を経て、「tawara」で働くため昨年11月に金沢へやってきた。金沢での暮らしについて尋ねると「排他的なところがまったくなくてとても住みやすいです。まだちょっと慣れないのはお天気くらい（笑）」と笑う。「金沢に来て、人のつながりが強い街だなと感じました。お店に来られる方や俵さんの話を聞いていると必ず他の知り合いにつながる。どんどんネットワークが広がっていくのが楽しいなと思います」とこの街の魅力を語ってくれた。

俵さんは、今回新しく募集するスタッフにも永山さん同様に正社員としてお店の重要なポジションを担って欲しいと考えている。「飲食店での勤務経験があるに越したことはないですが、経験の有無以上に料理やワインに対するひたむきな気持ちがある人かどうかの方を重視します。それと何より人と接するのが好きなこと」と俵さん。未経験者であれば、まずはオーダーの取り方や一般的なホール業務を一から学んでもらう予定だ。
「将来自分で店を持ちたいと思っている人も大歓迎！ そういう人こそ積極的に関わってくれると思うし、この店でたくさん学んでたくさん吸収して欲しい」

自身もフランス各地の星付きレストランや京都のフランス料理店で修業を積み、そのときの経験が今に生きているという実感があるからこそ、独立願望のある若者に期待し、応援したいと思っている。

金沢は小さな街。それだけに、生産者と料理人、そしてそれを食すお客様との距離感も近い。作り手の声を聞き、それを料理として表現しながら、喜んでくれる人たちの顔を間近に見る。金沢の新進気鋭のフレンチレストランでの経験は、きっとここにしかない出会いを運んでくれるはず。