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【金沢】10/19(土)~11/18(月)菊川エリアの空き家5軒を会場とした展覧会を開催!

イベント

2024.09.13

この秋、金沢市菊川エリアの空き家5軒を会場とした展覧会「消えつつ 生まれつつ あるところ A Place That is Vanishing While Being Born」が開催されます。この展覧会では、 空き家を枯死や休眠の段階にある植物に見立て、空き家を舞台にアーティストやパフォーマーたちが作品を展開。アートを通じてこの場所に新しい生命を吹き込む試みです。

【金沢】10/19(土)~11/18(月)菊川エリアの空き家5軒を会場とした展覧会を開催!
10月19日(土)から11月18日(月)までの1か月間、土曜・日曜・月曜に開催される

空き家は“地域資源” 空き家群を生かした展覧会

 今回の展覧会は、金沢市菊川エリアで不動産の流通にのりにくい空き家を共同利用しながら地域コミュニティの新たなかたちを模索する「綴る」のプロジェクトの一環。

 菊川といえば藩政期時代には足軽屋敷が建ち並んでいた場所です。当時の名残から細い路地が多く(中には人が1人通るのがやっとの道も!)、古い木造家屋が密集しており、近年は住民の高齢化とともにずいぶんと空き家が目立つようになりました。車社会の金沢では、自動車が通れない道沿いの土地や駐車スペースのない中古戸建は敬遠され、また解体や工事を行うにも通常より費用が過大になることから、このエリアには売ろうにも売れない、いわゆる“負動産”となってしまっている空き家も少なくありません。

一方で、金沢21世紀美術館や兼六園などがある中心市街地からは徒歩圏内。まちには犀川や鞍月用水のせせらぎがあり、路地を介して住民同士の自然な交流が生まれるなど、菊川は魅力と可能性に満ちた場所でもあります。

【金沢】10/19(土)~11/18(月)菊川エリアの空き家5軒を会場とした展覧会を開催!
菊川の路地裏の風景(photo by Nik van der Giesen)

このエリアに点在する空き家の一つひとつを、所有者各々が個別に解決するべき閉ざされた“問題”とせずに、地域に開いて地域全体の“資源”としてポジティブに捉えなおしたら、なんだかおもしろいことができそう!そんな発想から、菊川エリアに点在する空き家・空き地を所有者から借り上げ、シェアキッチン・コワーキングスペース・図書館・アトリエ・ギャラリー・菜園などといった地域住民や会員らの共用施設として活用する「綴る」の活動がスタートしました。

20242月に1軒目となる「イクヤマ家」のキッチンを整備し、今年度から本格的に会員の募集を開始。8月末現在の会員数は22名。年齢や職業、出身国もさまざまなメンバーたちが自由に空き家に出入りし、地域住民を交えたごはん会やトークイベント、空き地を活用した畑での野菜づくりなども行っています。

【金沢】10/19(土)~11/18(月)菊川エリアの空き家5軒を会場とした展覧会を開催!
「綴る」プロジェクト構想時のメモ

この秋開催する展覧会「消えつつ 生まれつつ あるところ A Place That is Vanishing While Being Born」では、何十年と使われてこなかった店舗兼住居や借り手のいないアパートの部屋、改修計画前の金澤町家など計5軒の菊川エリア内の空き家を会場とします。

受付窓口を兼ねる「イクヤマ家」以外の空き家の住所は、あえてシークレット。まず「イクヤマ家」でチケットを購入した観覧者は、展覧会スタッフの口伝を頼りに、菊川の路地を巡りながら各会場へと足を運ぶことになります。きっと会場までの道中にも、見たことのない景色に出会えるはずです。

国内外から10組のアーティストが参加

 ~植物には、発芽し、成長し、開花を経て、種子を残し、枯死、休眠するというライフサイクルがあります。本展「消えつつ生まれつつあるところ」では、菊川という土地に根ざす空き家群を、枯死・休眠の過程にある植物として想像します。植物が次の発芽に向けて葉を落とすように、空き家も安らかな休眠のなかにあるのかもしれません。

 そしてこの秋、長く眠っていた家屋の窓がそっと開かれ、菊川にはアーティストやパフォーマーによる作品が展開されます。~

(展覧会ステイトメントより)

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中国・内モンゴル生まれで、金沢美術工芸大学大学院博士課程2年のO33の作品。 《うつせみ−ほうえん》(2023) 羊腸 撮影:中井輪
【金沢】10/19(土)~11/18(月)菊川エリアの空き家5軒を会場とした展覧会を開催!
レジデンス・アーティストとして招聘したマーガレット・ウィブマーの作品。 Salon d’Amour’ by Margret Wibmer, participative performance and artist publication. 2023 – ongoing

 

参加アーティストは下記の計10組。そのうちの1人、マーガレット・ウィブマーは「イクヤマ家」に1ヶ月間滞在し、作品制作を行います。近年高い評価を得ている作品《Salon d’Amour》は、マスクをつけた参加者が、有名作家やアーティストのラブレターや詩、文章を朗読し合うというパフォーマンス。愛というものがいかに人の心を打ち、それが物事を変容させるかをテーマとしています。今回はこの《Salon d’Amour》を菊川にある町家で展開。事前予約制でパフォーマンスに参加することができます(参加チケットは別途必要)。
※詳しくは展覧会特設webサイトをご覧ください。

<参加アーティスト・グループ>

中森あかね Akane Nakamori

田中宏和 Hirokazu Tanaka

佐藤弘隆 Hirotaka Sato

下出和美 Kazumi Shimode

道念邦子 Kuniko Donen

マーガレット・ウィブマー Margret Wibmer

ニック ヴァンデルギーセン Nik van der Giesen

O33 Ou Sansan

清水冴 Sae Shimizu

サブドキュメント sub-document

(※アルファベット順)

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展覧会の会場窓口となる「イクヤマ家」。チケットはここで購入できる(photo by Nik van der Giesen)

また、展覧会会期中、「イクヤマ家」では「乗越」「あさこ食堂」「CafeCove」の3店が当番制でカフェを営業します。

 会期は1ヶ月間ありますので(土曜・日曜・月曜のみですが)、お近くの方はもちろん、遠方の方もぜひこれを機に金沢に、菊川に足をお運びください。

日時

20241019日(土)〜1118日(月) 
※期間内の土曜・日曜・月曜のみ

12:0018:00(最終受付17:30

会場

イクヤマ家 ほか菊川エリアの空き家4軒

住所

石川県金沢市菊川2丁目14-3

料金

一般1,500円、小中高生500円、未就学児無料 関連イベントチケットは別途必要

当日イクヤマ家にて購入

URL

▼展覧会「消えつつ 生まれつつ あるところ」特設サイト
https://www.tsuzuru.org/APTIVWBB/about.html

▼綴るwebサイト
https://www.tsuzuru.org/

主催

特定非営利活動法人綴る

協賛

助成:ハウジングアンドコミュニティ財団、Federal Ministry Republic of Austria. Arts, Culture, Civil Service and Sport、アイスタイル芸術スポーツ振興財団、澁谷学術文化スポーツ振興財団

備考

お問い合わせ:tsuzuru.kikugawa@gmail.com

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