【名古屋市瑞穂区】肌触りのよい暮らし リノベーションマンション
名城線堀田駅から徒歩11分、常滑線豊田本町駅からは10分ほどの外観すてきなマンション。
その一室を自身の知識・感覚をフル稼働してつくりあげたリノベーション空間。とても肌触りのよいお住まいがありました。
人物・環境
ひとり暮らし用の住まいとして購入。そして2022年にリノベーションを施しています。勤務先の会社からほど近い場所。スーパーや薬局、コンビニなどが徒歩5分圏内にあり、ビジネスパーソンにとって便利な暮らしを求めていました。
売却理由
ご結婚、お子様誕生により家族がふえ、大人ひとり暮らしをモデルとした住まいは使いづらくなりました。具体的には、寝室がひとつでLDKと緩やかにつながっているため乳幼児期のお子さまは起きてしまう。(筆者にも痛いほどわかる。ひどく共感する。)当初より暮らしに変化が生じたら売却することをかんがえていて、入居後2年でその時期が来たようです。
間取り
大切にしたことはつぎの3つです。
①通路などをなくして、できる限り部屋の面積を拡げること
この家には「廊下」がない。ときには洗面スペースをとおり、ときにはクローゼットのなかを抜けてひとが行き交います。
②回遊性をもたせて一方通行な部屋をなくすこと
LDK、寝室、クローゼットにはすべてふたつの出入口を計画。右にも左にも自由に部屋を移動できます。
③建材・素材を好みのもので構成。見て触って気分が上がること
玄関土間の洗い出し石仕上げにはじまり、レンジフードは流線デザインに(アリアフィーナ)、コンロはオシャレな2個使い、海外製(AEG)食洗機、キッチンカウンターはモールテックスで塗り込めて、各所ドアは隠し丁番ですっきり洗練させて、ブラックウォールナット無垢の床は素足で歩くと格別の気持ちよさ。みんなで塗った壁のしっくいは空間に優しさと快適さ(湿気を吸ったり吐いたりしてくれる)をもたらしてくれます。ベランダに面する窓はペアガラス仕様になっており、一年を通して快適に過ごせる環境をつくっています。
留意点
・LAN配線 弱電追加工事要る
・LDK照明暗いかも
・漆喰を部分的に塗ってないところある
・現況猫を飼育している
まとめ、所感
住み手の「好き」を追求しつくりあげた住まいは想定以上に汎用的魅力にあふれていました。なぜかなと考えてみると、上記に記したこだわりは見た目のよさではなく、素材や間取りの機能向上による居住性アップにベクトルが向いているから、ということに気づきました。
それぞれの部屋はゆるやかにつながり、そこを光や風、家族の気配が通り抜ける。素材の表情が空間をいろどる。本質的な住まいです。体感してみたい方はぜひご連絡ください。
•写真|寺嶋 梨里
•文章|与那覇 侑哉