【連載】山形のぶどうとワインに恋焦がれ vol.11
連載
2012年4月、東京から山形にUターン。「井の中の蛙になりたくない!」そんな思いで山形を出て、10年ぶりに山形に戻ってみると、そこは面白い人と面白いコトがたくさんある場所だった。そして、今、私はワイナリーの広報営業として、日々、ぶどうとワインと愉快な仲間たちに囲まれ生きている。そんな広報営業の畑とワイナリーの日常を、季節のお便りとしてお届けします。
今年の収穫が無事に終わったことを皆でお祝いする収穫祭。
2024ヴィンテージのできたてワインで乾杯!
11月16日に山形市のフラムさんで開催された収穫祭。2024年にみんなで収穫したぶどうからできたワイン、まだリリースしていない秘蔵ワイン、そして、定番の人気ワインの11種類をご準備しました。この日は、グレープリパブリックで委託醸造をしている3人の醸造家もご招待。河北町のかほくらし社さんでワインを造っている滝口恵子さん、高畠町でぶどうを栽培し、ワインを造っているnob’s fieldの武田信宏さん、新潟県弥彦村でぶどう栽培をし、ワインを造っているKIYO winesの坂爪清志さんに来ていただき、ワインを振舞っていただきました。
会場は、七日町にあるフラムさんの2階を貸し切らせていただいたのですが、熱気でムンムン。11月中旬というのに、暑くて窓を開けていました(笑)。そして、この日は、初めてオリジナルのワインを造った醸造チーフの小野さんがワインを初お披露目。ワインに込めた想いやラベルのストーリーを紹介して、みなさんにサーブさせていただきました。
本当にあっという間だった収穫醸造期間。始まったばかりのときは発酵がちゃんと始まるのか、ぶどうが無事に収穫できるのか、たくさんの不安でいっぱいでしたが、ほぼ無事に醸造も終了し、本当にみなさんのご協力に感謝でいっぱいです。改めまして、お手伝いいただいた皆様、いつも応援してくださる皆様、ありがとうございました。
来年も間違いなく収穫ボランティアを募集しますので、今年お手伝いいただいた皆さん、まだ来たことのない方も是非一緒にぶどうの収穫しませんか?そして、来年また皆さんと収穫祭で乾杯できることを楽しみにしています。ご参加いただいた皆さん、ゲストの皆さん、フラムの皆さん、本当にありがとうございました!!
休眠期に入ったぶどう畑。
絶賛剪定中。
さて、11月後半になると剪定作業が始まります。剪定とは、年に2回行い、一回目は夏季剪定で伸びすぎた枝や葉を切り落とし、果実に適切な栄養素をまわりやすくするために行います。そして、2回目の今は冬季剪定。枝を切り落としてぶどう樹の形状を仕立て、来年のぶどうの収穫量を適正にコントロールします。雪が降るまでに終わらせないと作業ができなくなってしまうので、大急ぎで剪定を行います。
剪定は、来年の収穫量を決める一年で一番大事な作業。台湾から研修に来ているイファンはさぼっているわけではなく、一生懸命、枝の成長を考え、どのように剪定をしたらいいかを考えているところ。1回や2回説明を受けただけでは、なかなか理解が難しく、最初はマンツーマンで指導を行います。剪定も一人ひとり考え方が違うので、やり方も違います。しかし、来年のぶどうの動きを考えて行う剪定はとても面白いそうです。来年、質のいいぶどうがたくさん収穫できることを皆さんも願ってくださいね。
さて、いよいよ師走に突入し、グレープリパブリック内もバタバタ。今月は山形市や上山市、そして東京の青山でのイベントにも参加予定で、ワインも2種類リリースします。皆さんにたくさん楽しんでいただけるように、今月も駆け抜けていきたいと思います。それでは体調崩さないようにご自愛くださいませ!と言っている自分が絶賛風邪ひき中!(笑)
■nob’s fields
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■かほくらし社
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■KIYOSHI Sakatsume
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■ピッツァとワインのお店 フラム
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