【石川県小松市】まちのパン屋さんへ行こう。/小松市のおすすめパン店4選
小松といえば、塩焼きそば、うどん、和菓子…北陸新幹線も開業し、今注目されている小松市。実は、パンのまちでもありました。今回は、日常使いはもちろん、旅の目的としてもおすすめの4店舗をご紹介します。
■ククーのパン
石川県小松市小寺町152
TEL|0761-22-4372
【営業時間】8:00〜19:00(平日)、8:00〜17:00(土曜日)
【定休日】日曜・祝日
戦後間もなく引き売りにて創業した「ククーのパン」。店名の「ククー」というのは、平和の象徴である鳩の鳴き声から付けられたといいます。現社長の城下信也さんは3代目で、「昔ながらのパン屋さんを守りたい」という想いからお店を継いだのだとか。オンラインショップを始めるなど、新しいことには常にアンテナを張り、地域に密着したお店づくりに取り組まれています。
店内には看板メニューの食パンからサンドイッチ、甘いものまでさまざまなパンが並び、城下さんの「みなさんの食べたいパンを提供したい」という想いが表れています。
一番人気はチーズパン。「甘い=うまい」な、和菓子処という土地柄も考えて作られた甘い生地が特徴で、「ククーの味」として代々守られてきた名物パンです。
「パンは小松市民にとって欠かすことのできない存在」だと語る城下さん。昔から小松市民に愛されてきた、どこか懐かしく、やさしいパンを味わってみてはいかがでしょうか。
■Bikke
石川県小松市若杉町2-84
TEL|0761-21-0122
【営業時間】8:00〜19:00(祝のみ ~18:00)
【定休日】日・月曜
創業25年、豊富な種類と、手に取りやすいリーズナブルな価格で地域に愛されるパン屋さんです。店内には、お客さんからの支持も厚いベーグルをはじめ、お惣菜パンからスイーツ系のパンまでずらり。取材中にも続々と焼きたてのパンが運ばれ、お客さんも次から次へと来店していました。
「普通に家族で買いに来られる“日常的なパン”を作りたい」と語る社長の畦地さん。お店のイメージは守りたいが、新しいものにもチャレンジしたい、ということで、ネット販売も行い、昨年には新幹線開業のリニューアルに合わせて駅前にも出店。学生さんも気軽に買えるようなパンが評価され、地域を支えています。
畦地さんは「のらりくらりとやっている」と話しますが、すっかり地域に欠かせない存在に。何度も通って、たくさんの種類の中からお気に入りを見つけたいパン屋さんです。
■パンの朝顔
石川県小松市八幡癸125
TEL|076-147-1330
【営業時間】9:00〜18:00
【定休日】日・月曜 (月曜祝日の場合営業)
店名の由来は「“朝”の忙しい時間に、パンを食べて“笑顔”になってほしい」という想いから。わずか3坪のスペースに、さまざまな種類のパンが並びます。
一番の特徴は、併設する「味処あさぶ」の居酒屋メニューとコラボしたパン。一番人気の「自家製牛すじ煮込みのカレーパン」は、もっちりとした生地と、ほろほろと柔らかい牛すじ煮込みを使った和風だし香るルーの相性は抜群。「だし巻きたまごのサンドイッチ」は1本ずつ手作りで巻き、1日冷蔵庫で寝かせてだし汁を染み込ませた満足度もある名物サンド。どちらもオープン以来変わらず愛される看板メニューです。
今では北陸近郊だけでなく、東北や九州から旅行で立ち寄るお客さんもいるのだとか。ここにしかない名物パンを求めて、旅の目的地とするのもおすすめです。
■穀雨
石川県小松市長谷町ケ100
TEL|050-8884-7986
【営業時間】8時〜15時(なくなり次第閉店)
【定休日】水・木曜
金沢市に店舗があった頃からの人気店。続々とお客さんが来店し、あれよあれよという間にパンが売れていきます。おすすめのクロワッサンをはじめ、惣菜パンや甘いパンなど、老若男女問わず「みんなが日常的に食べられる」パンが並びます。
元々製材所の倉庫だった店内は自由に過ごせるスペースも広く、本を読んだり、家族とおしゃべりしたり、ゆったり過ごすことができる空間です。
金沢からのお客さんや、週末には福井からも来店があるそう。売り切れ次第終了のため、お気に入りのパンと出会うためには午前中に行くのがおすすめです。
番外編〜パンのお供に、“文学的”なジャムはいかが?〜
■こまつ町家文庫
石川県小松市八日市町46
TEL|0761-27-1205
【営業時間】11:00〜18:00
【定休日】日・月・火曜(不定休あり)
古本とカフェと手作りジャムのお店。築90年を超える町家で、本を読みながらゆったりとくつろぐことができます。地元の素材を中心に使用し、季節のフルーツを自然な甘みの粗精糖や蜂蜜で煮込み、手作業で瓶詰めされた無添加ジャムが名物。注目すべきはその名前。「風の抹茶三郎(風の又三郎)」「加賀棒っ茶ん(坊ちゃん)」など、名作文学にちなんだネーミングは、クスリと笑えるユーモアが光ります。好きな文学作品から辿っても、もちろん味で選ぶもよし。お気に入りのジャムを探してみてはいかがでしょうか。
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ご紹介したどのお店も、毎日でも、週末でも、旅の目的地としても、いつでも迎え入れてくれるあたたかさがありました。
日常にも、旅にも、花を添えてくれるパン。まちのパン屋さんへ、出かけよう。