地方都市こそ僕らにとっては宝の山
スカイハイマウンテンワークス代表 北野拓也さん
阪急芦屋川駅の路地裏にある古ビル。その中にスカイハイマウンテンワークスがある。オーナーの北野拓也さん自らが登山家、トレイルランナーである目線でセレクトしたアウトドアショップである。
東京生まれ東京育ちの北野さんが神戸へ近づいたきっかけは、当時勤めていたクライミングの新規出店立ち上げの際に尼崎に来たことに始まる。
その後、ヨーロッパ中を旅し、帰国してからは、パタゴニアに就職することとなる。そこでまたしても、神戸へ新規出店の話が上がり、北野さんは再び神戸にくる事となった。
当時、北野さんは摩耶山のふもとに住んでおり、朝起きて通勤はマウンテンバイクで山を滑走してから三宮の職場まで降りていたそうだ。あまりにも生活に山が近くにあるこの環境にすっかり魅了されたという。
「地方都市こそ、僕たちアウトドアマンにとっては宝の山なんです。海と山と川があり、それこそ芦屋なんて30分もあれば山に入れる。
東京にいた頃は、片道1時間半、往復で3時間もかけて山に入っていました。
この無駄な時間、人生で換算すると一体何時間になるんだろう。
1時間でも、2時間でも多く山に入っていたい。そう思うのはアウトドアマンなら当たり前の事です。
それがここなら叶う。なんてハッピーなんだろうと。
それなのに、地方の人ほどこんなところ何にもないでしょう?と言う。
あれ、地方の人達は全然気付いてないじゃん。これはもう僕らが伝えなきゃと」
「日本の国土はそのほとんどが山と海の自然に囲まれているのに、皆行かなさすぎ。今、アウトドアが流行になっているけど、もっと日常的なライフスタイルでしょ。皆がみんな僕らのようなアスリートになる必要もなくて、昔の人がそうだったように、散歩をしに山を歩くだけでもすごく気持ち良いのに。アウトドアもファッションも、大抵が東京からの目線なんですよ。そんなの全然面白くない。」
東京からの発信で気付くのではなく、もっともっと地方都市に住む自分たちしか持ち得ない良さを自覚して、その良さを進化させていける人がもっと増えていけるようになっていけば良いなと北野さんたちは思っている。
そのきっかけになるようにと、スカイハイマウンテンワークスでは、定期的に高知や福井など全国津々浦々のアウトドアショップへ行商に赴く。
なんで行くのか?もちろんスカイハイマウンテンワークスで取り扱う商品の性能や紹介の意味もあるが、それよりももっと大事な事は、実際に地方の山を一緒に登る事で、もっと地方の良さをその土地に住む人たちに伝えていけると考えているからだ。
現在、スカイハイマウンテンワークスの隣には、クラブハウスとしての活用できる多目的スペースもあり、定期的にイベントや講演会が行われている。
屋号 | スカイハイマウンテンワークス |
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URL | |
住所 | 〒659-0083 兵庫県芦屋市西山町11-6 2F TEL&FAX.0797-34-3299 OPEN 12:00-19:00 定休日:不定休(EVENT&SCHOOLのページ)でご確認ください |