【長野】ココシュシュ/長野市 華やかなのに身体にいいスイーツ
友人や家族と甘いものを食べながらお茶をする。
ささやかな楽しみだけど、アレルギーやいろいろな理由のせいでその時間が共有できないとしたら。飯田紗央里さんは「友達の子供にもアレルギーを持つ子がいて」と思いもあり、卵・バター・乳・小麦・白砂糖不使用のスイーツショップ『ココシュシュ』を長野市に開いた。
飯田さんの目のつけどころが違ったのは、アレルギーやヴィーガン対応のこういった“特殊”なケーキは普通にお店を構えるのではなく、インターネット販売のほうが、それを求める人に届きやすいと考えた点。旦那さまの仕事の関係で長野市に移住したが、元々はウェブマーケティングの仕事やオーガニックレストランでのケーキ開発の仕事を東京でやっていたというキャリアも、こういったアイデアを導き出した。「田舎だから、発展させられる仕事だと思うんです」。インターネット販売をそう語る。
ビジネス面もだけれど、学生時代からケーキ作りが好きで教室に通うほどだったという飯田さん。健康志向=素朴でシンプルなものになりがちだが、フランス菓子やウィーン菓子を習っていた経験から「そこはかとない華やかさ」を大切にしたスイーツを開発。抹茶のグリーンやイチゴのピンクといった色彩や、デコレーションにオレンジやローズをあしらった華やかさは、“普通”のケーキと比べてもまったく遜色ない。
この12月11日より、飯田さんは「Show Boat」でクラウドファウンディングを募っている。「Show Boatを選んだのは地元に根づいたシステムだということ。募った資金は、まずは長野の皆さまにお店を知っていただくための看板制作などの設備投資に当てたいと思っています」。今後は、長野に拠点があることを活かして、県産の食材を使った商品開発などもしていきたいという。
ところで。
アレルギーやヴィーガン対応の“特殊”なケーキのようだが、ココナッツオイルや生ナッツ、メープルシロップといたヘルシーな素材を使いながらも、しっかりと甘みもあるリッチなテイストで1個の満足度が高い! 食事に制限がある人、ダイエットを気にしている人、そうでない人、みんながハッピーになれるスイーツだ。