福井県池田町、農家の蔵カフェ/長尾と珈琲
おすすめの店
週末は、ゆっくりのんびりしたーい!という方にオススメ!360度大自然の中で、おくつろぎくださいませ。
2018年3月24日、福井県池田町に空き家と蔵を改修したカフェ「長尾と珈琲」がオープン!山、田畑、小川に囲まれ、ちょこんと佇む。BGMは小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、カエルの大合唱。サラサラピーピーケロケーロ♪
農業一筋23年
「長尾と珈琲」の長尾夫妻は、大阪府出身。23年前に池田町へ移住し、有機農業を営んでいます。珈琲をこよなく愛し、移住後も「長尾農園珈琲部」として町内や近隣市町でイベント出店するほど。そして3月24日、池田町へ移住した日であり、長尾夫妻の結婚記念日に、「珈琲の店を持つ」という夢が叶いました。
平日農家、週末カフェ
息子の拓磨くんも時々お手伝い。拓磨くんは池田町の農業公社に勤めており、家族そろって平日は農業、週末はカフェ。ちゃんと休みをとって下さいね。
安心安全な「衣食住」を
オーナーの伸二さんは、大阪時代に地元の百貨店や喫茶店で、仕入れや新規店舗の創業などを手がけてこられました。職業柄「食」へのこだわりが強く、自分の子どもたちに「自然豊かな場所で、安心安全なものを食べさせて育てたい」という想いから、池田町への移住を決めたそうです。
普段から農作物を扱うこともあってか、材料の目利きは超一流。「こんなけ煎っても使えるんは半分くらいやわ。」と。えっ!?ほんまですか!ハネた豆、後でコッソリ分けてもらえませんか?笑
ターゲットは全員や!
商売を始める際に必要となるのが「ターゲット設定」。事業計画書を作る際、銀行員から「ターゲットを絞らないとダメですよ」と言われたそうです。そこで即答したのが「ターゲットは全員や!池田には可愛い悪ガキから長靴履いた90歳のお爺お婆までがおる。そんな人らを受け入れられんでどうすんねん!」と。
伸二さんが大阪時代に働いていた喫茶店は、住宅やオフィス、工場などから近い場所にあり、幅広い客層で店内が賑わったそう。「長尾と珈琲も、全ての人を受け入れるで。お客さん1人ひとりに合ったサービスを提供する。それが池田への恩返しやし、田舎のやり方や。自分らだけの店やない。」
長尾「と」珈琲
そんな長尾夫妻の想いは、お店の名前にも表れているように思います。長尾夫妻に会いに来たっていう人もいるし、珈琲を飲みに来たっていう人もいる。「長尾」と「珈琲」の割合はお客さん次第。それが、お客さんと珈琲に対する「誠実さ」みたいなものなのかもしれません。「長尾珈琲にしてまうと、俺の珈琲飲んでくれって言うてるみたいやん。」
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