「日本酒バル 金澤酒趣」観光客にも、ビジネスマンにも嬉しい酒処&食処
金沢・ほろ酔い酒場ガイド 日本酒編vol.2
2018年7月、金沢市尾山町の一角に「日本酒バル 金澤酒趣」がオープン。銀行やオフィスビル、ホテルなどが集中し、近江町市場や尾山神社などの観光地も隣接する金沢市街地のど真ん中。お酒は北陸のものを中心に70〜80種を揃え、ワイン、ウイスキー、焼酎なども、おばんざい料理と共に楽しめます。オーナーの山上弘茂人さんは、能登杜氏四天王の一人・農口尚彦さんに師事し、白山市鶴来の酒蔵「菊姫」で酒マイスターとして26年にわたり酒造り・品質管理などに携わってきた経歴の持ち主。その来歴を酒の肴に聞いているだけで、お酒が何杯でも飲めてしまいそうです。
日本酒の魅力を伝えたい、酒マイスターが始めた店
「今まで日本酒をあまり飲んだことのない人にも、日本酒の良さを知って欲しい。一人でも多くの日本酒好きを増やしたい。酒の知識や造り手の思いなども発信したい」という熱い思いでお店をオープンした山上さん。日本酒造りに長年携わり、一級酒造技能士、清酒専門評価者(酒類総合研究所認定)、ソムリエやSAKE DIPLOMA(日本ソムリエ協会認定)などの資格を持ち、日本酒に関する知識や利酒能力はお墨付きですが、初めて飲食店をオープンするにあたり、ワインバーやレストラン等で飲食店経営やサービスについても経験を積みました。飲食店で修行するうち、「敷居が高くなく、講釈はせず、日本酒は難しいというイメージも取り除きたい。もっと自由に、日本酒を飲んで楽しんでもらいたい」と、店のコンセプトやイメージも固まっていったそう。
常時70〜80種類を揃える日本酒は1杯600円がベースで、「店主のお勧め」「軽快で飲みやすい」「ほどよい旨味が味わえるお酒」「華やかな香りが楽しめるお酒」「しっかりした味わいのお酒」「深みのある味わい、熟成したお酒」などのカテゴリー別にメニューに掲載され、選びやすい工夫がされています。それでも種類が多くて迷ってしまうときは、山上さんに好みやその日の気分を告げて相談するのがベスト。3種類のお酒が提供される「日本酒呑み比べセット」(1,800円〜)に、日替わりのおばんざい数種で構成される「おつまみ盛り合わせ」(1,500円)を注文すれば、まず間違いなし。
それでもあえて一押しのお酒を尋ねると、山上さんが迷わず勧めてくれたのが「菊姫 鶴乃里」。実はこのお酒、山上さんが「菊姫」在籍中に酒質設計・製造に携わったもので、2007年にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門で初代チャンピオン・サケ(最優秀賞)を受賞したもの。山廃らしい旨みや力強さと、 きめ細かさを兼ね備えた味わいの純米酒で、「店主のお勧め」として平成25BY(4年もの800円)と平成28BY(1年もの700円)があり、熟成年違いの「2種セット」(1,400円)で飲み比べも楽しめます。
仕事帰りの一杯にも、旅先で出会う一杯にも
オフィス街に近いので、仕事帰りの一杯を楽しみに寄る常連さんも急増中。そして、周囲にはビジネスホテルや宿泊施設もたくさんあるので、観光や仕事で金沢を訪れた人にとっても食事や飲みに使い勝手のよいお店です。お酒好きの順子夫人が作るおばんざいは1品600円、家庭的な温かみがあり、日本酒との相性も抜群。料理は日替わりで、市場で仕入れた食材に応じて手書きメニューが毎日書き換えられます。地元食材をいかし、北陸でよく食べる珍味も味わえ、お茶漬けや押し寿司など飲んだ後の〆も魅力的です。
名称 | 日本酒バル 金澤酒趣 |
---|---|
業種 | 飲食店・日本酒バル |
URL | |
住所 | 石川県金沢市尾山町5-10 |
TEL | 076-225-7339 |
営業時間 | 18:00〜23:00 |
定休日 | 不定休 |
アクセス | 北鉄バス「南町・尾山神社」バス停から徒歩約3分、 「武蔵ヶ辻・近江町市場」バス停から徒歩4分 |
予算目安 | 600円〜3,000円 |
備考 | 席数 カウンター16席 最新情報はFacebookをご確認ください |