山形の発酵食品文化
山形市の個性ある自然、歴史、文化にまつわるエピソードを、佐藤山形市長がお届けするコーナー。山形市報から転載しています。
近年の健康志向を反映してか、全国的に発酵食品がブームですね。皆さんは日本の発酵食品といえば何を思い浮かべるでしょうか?しょうゆ、みそ、酢、日本酒、納豆、漬物など、私たちが日ごろから食べているものが多いですよね。
これらの食品を昔から製造している企業が山形市にたくさんあります。特に、しょうゆ、みそについては、中心市街地や山寺街道沿いなどに約10社もの地場企業があり、素晴らしい仕事をしておられます。皆さんも「芋煮をつくるならここのしょうゆでないとダメだ」というこだわりを持っていらっしゃるかと思います。昔ながらの職人の技で丁寧に造られ、それぞれに特徴があって本当においしいです。
これほどたくさんの地場企業が残っている街も珍しいと思います。納豆に至っては、製造企業があるだけでなく、その大本たる納豆菌製造企業の高橋祐蔵研究所の発祥は山形市八日町です(現在上山市に移転)。同社は、なんと日本三大納豆菌メーカーの一つと呼ばれています。山形市民が納豆汁、納豆餅、そして納豆みそラーメンなど、納豆に親しんでいるのもわかるような気がします。
さらに注目していただきたいのがパッケージやラベルのデザインです。それぞれ趣向を凝らしたデザインがなされています。レトロ感があり、個性的で見ていて飽きませんし、むしろ現代的なセンスがあるように見えます。
山形市は健康医療先進都市を目指していますが、当然「食」も大きな要素です。市民の皆さんの中には適度な発酵食品の摂取を心掛けている方も多いと思います。ぜひ素晴らしい発酵食品文化を持つ山形市産品を手に取っていただければと思います。
(広報やまがた平成29年4月1日号掲載)
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