“日常を特別に伝える”カメラマンがつくった場所
JR日豊本線 門司駅を降りて、小倉方面に歩くと工場が並ぶ松原というエリアがあります。商売の雰囲気がないこの場所に、印刷会社の倉庫を借りて写真スタジオをつくったカメラマンがいます。
「カメラマン」のロゴが入った上着に、いつも首からカメラをぶら下げている、誰から見ても職業がわかる風貌のカシャッと舎代表 萩康博さんです。仕事じゃないときも「カメラマン」の服を着ているんだとか。
「日常を特別に」をコンセプトに、ものづくり企業や人の日常を、特別に伝えるカメラマンとして活動をされています。依頼者の日常に溶け込み、自然体な人柄や企業を撮影されているのが印象的です。
ワクワクしながら写真スタジオを訪ねてみました。
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一度通り過ぎるも見つけました。こちらが入口です。想像していた写真スタジオのイメージとは違っていて、入るのに少し不安が(笑)
階段を登ると萩さんの屋号「カシャッと舎」のロゴが。ここで間違ってなかったと、ひと安心。
スタジオに入ると…さっそく「カシャッ、カシャッ」とシャッター音が。一緒にスタジオを運営する奥さんと楽しそうに撮影していました。こんな自然体な萩さんの様子は、いつも写真にも現れています。
(2人のこの様子はインスタグラムにアップされています。ぜひご覧ください。)
話し始めると、さっそく写真を撮りはじめる萩さん。奥に見えるオーディオからは民族音楽風な曲が流れていました(笑)
決して利便性が良いとはいえないこの場所に、なぜ写真スタジオをつくったのか話していただきました。
「カメラマンはどうしても商業エリアに場をつくる傾向があるので、型にはまらない場所につくりたかったというのがあったんです。
工業系エリアのなかに、商業系のカメラマンがくることで違う流れをつくりたいという目的もありました」
常に自分らしい発信を考えている萩さん。自身が工業系のものづくり企業にいた経験から、企業の発信についていろいろな事を考えていました。
すでに数社のものづくり企業から依頼を受けて撮影を行っているそうです。今年中には、依頼を受けている企業と仕事場の日常を伝える写真展を開催するという。
これからの活動について尋ねてみると「ものづくり企業とそこに勤める方や家族のコミュニケーションのきっかけになる写真を撮っていきたい」とのこと。
他にも“カメラマンの使い方”を知ってもらえるように、メディアを作りたいと考えているそうです。
写真を使ったコミュニケーションの形をいつも模索している萩さん。このスタジオもその実験・練習ができる場所としても機能しているようでした。
そして、話しが終わったあとも写真を撮り始めた萩さん。今日もこのスタジオを使った企みは進んでいると思います。今後この場がどのように使われるかが楽しみです。
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ここからは萩さんが撮影したスタジオの写真です。
(写真提供)カシャッと舎
名称 | カシャッと舎 |
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業種 | 写真スタジオ |
URL | 萩さんの日常がつづられたブログも更新されています |
住所 | 北九州市門司区松原1-1-13 2F |
アクセス | JR日豊本線「門司駅」から徒歩10分 |