real local郡山“学生編集部”が始動 なぜ学生がメディア活動をするのか
「real local郡山」運営メンバー紹介
皆さん初めまして。real local郡山“学生編集長”の斎藤です。
real local 郡山は福島県郡山市を拠点として、福島県内の大学生を中心とした“学生編集部”が発信主体となって活動しています。地域の場をつくる一般社団法人ブルーバードが運営事務局となり、事務局の方々と連携を図りながら、地域の魅力を発見・発信していきます。real localは各地域で独自の運営がなされていますが、郡山ではこのようなチームでこの数か月間準備してきました。
なぜ学生がメディア活動をするのか
郡山市は人口約33万人の都市ですが、街を歩く人が少ない現状です。僕たちはこのメディアを通して、郡山を好きになり、街を歩く人を増やしたいと思っています。
大人にとって代わり映えしないと思われている街の風景も、僕たち学生にとっては新鮮に映ります。僕たちが実際に街に繰り出し、街を見つめ直すことで、これまでとはまた違った街が見えてくるのではないかと思っています。
この街には、初対面の僕たちを温かく受け入れてくれる方々がいます。
僕たちが顔を出すといつも昔話を懐かしそうにしてくれる八百屋のおじいさんは「昔はね、この辺りは木造の長屋住宅が沢山あってね。俺は君たちくらいの歳からリヤカーひとつでこの辺りの住宅に一軒一軒回って野菜を量り売りしてたんだ。知ってるかい?昔は便利な機械もなかったから、天秤を使って量ってたんだぞ。見たこともないだろ?(笑)当時は売れるまで帰らねえ根性で夜10時まで売り歩った。それでも皆んな買ってくれた。当時を思い出して今でも買いに来るお客さんもいる。あん時は元気だったな〜(笑)」
酒屋を営むお母さんは「昔は近くに市役所があってね、仕事終わりの役所勤めの子達がよくうちに飲みに来てた。昔は”もっきり※”をやっていてね。うちも帰宅時間になると賑わってた。ここでしか言えない愚痴とかで盛り上がったり(笑)。一杯引っ掛けて駅まで帰って行ってたね。人の流れがあって賑わってたな〜」
と当時の日常をそのまま話してくれます。
※もっきり……升の中にグラスを置いて、グラスが溢れるまでなみなみとお酒を注ぐこと。
郡山とはこんな街
ここ郡山は奥州街道が整備され、江戸時代に人口5000人の宿場町として栄え、「陸奥道中第一の宿」と言われるほど賑やかな宿場だったそうです。全国から豪商が集まり、商人達が多く住んでいました。その当時の町人達が残したものが、今の郡山を形成しています。例えば、郡山駅周辺には、約20箇所の商店街が存在します。これは、宿場町として栄え、商い中心の町だった名残りです。
今の郡山は、都市としての機能が発達し、交通網も整備され、一見ただの商業都市のように見えますが、先人が創りあげてきた文化や精神は受け継がれ、色濃く残っています。
実際に触れて、つながりが生まれる
僕たちの目線で街を歩き、地域の方々と会話し、この街に溶け込んでいく事で、そこに住む人でないと知らないことや、感じることのできないものに出会えています。
僕たちはこの活動を通し、街を歩く人が増え、地域内外の方々がつながり、街に賑わいが戻ってくることを願っています。
また街歩きを通し、人に会い、お話をお聞きすることで地域の皆さんとの新しい関係が生まれています。地域のみなさんとのつながりができたことで、街の中にホッと落ち着ける居場所が増えたようにも感じます。
僕たちの記事を読んでくださった皆さんにも、いつか郡山で暮らす人々や、魅力たっぷりのお店に出会っていただき、素敵な郡山の〝お宝〟にたくさん触れていただきたい。少しこの街の見方を変えただけで、新しい発見ができたとか、好きになれるポイントが見つかったりとか、それだけいいんです。その時には、見えている街の風景は全く違っていると思います。それを僕たちの記事でも体感してほしい。
この街は、僕たちがご案内いたします。 是非一緒に探検しましょう。
>>real local郡山の事務局を務める一般社団法人ブルーバードについての説明記事はこちら