鹿児島県日置市「ベーグル専門店 bagel+」手づくりに込められた想い
ローカル お店の情報
鹿児島市のお隣、日置市のお店を紹介していくシリーズ。今回ご紹介するのはひとつひとつ手作りで、素材にこだわったベーグルを製造販売するベーグル専門店「bagel+」です。
香ばしく、ほのかに甘い小麦の香り。
市街地から少し離れたお店の前を通ると、ふんわりやさしく甘い香りにからだ中が包まれてしまいます。
前回ご紹介した鹿児島県日置市にある創作イタリアン料理店「ESPRE」さんにつづき、今回は口コミで大人気の、みんな大好きもちもちふわふわのベーグルを専門で販売するお店をご紹介します。
今回ご紹介するお店は、ひとつひとつ手作りで、素材にこだわったベーグルを製造販売するベーグル専門店「bagel+」さんです。
「bagel+」を経営される須﨑美智夏さんは、東京旅行中にたまたま立ち寄ったベーグル専門店で食べたベーグルの美味しさに感動して、自身で自らベーグル屋をオープンしたほどに、ベーグルのファン。
「それまでは、普通のOLをしていました」(須﨑さん)というのだから、「人生どんな出会いがあるのかわからないものですね」(須﨑さん)とニコッと笑う須﨑さんの笑顔もまた魅力なのだと、取材冒頭から伝わってきました。
詳しく聞けば聞くほど、須﨑さんのベーグルづくりに対するこだわりが見えてきました。
まずは原料となる小麦。
本当に自分が美味しいと思える小麦を試行錯誤探しまわり、辿り着いたのは北海道。
「気づいたら北海道にいました」(須﨑さん)その行動力に脱帽です。
現地に視察に行き、そこで手に入れた小麦を持ち帰り、当時まだオープン前のお店で、自分の手で、本当に美味しいと思えるまで試作を重ねたそうです。
数え切れないほどの試行錯誤を繰り返して出来上がった手づくりのベーグルは、小麦の柔らかい甘さとモッチモチの食感に、思わず心が躍り出してしまいます。
それまでベーグルといえば、あまり馴染みがなく”ハード系のパンの一種”と勝手ながら思っていましたが、須﨑さんのつくるベーグルを食べて、ベーグルに対する印象が一変しました。
一言で言うならば、この美味しさには感動します。
取材中に、ベーグルがつくられる工程を拝見させていただきましたが、生地をつくるのは想像以上の力作業。発酵させるために数日間の寝かし作業があり、その後、モチモチ感を出すためにひとつひとつを茹でていく。これが須﨑さんのベーグルの特徴でもあるモッチモチ感に必要な工程なのだそう。そこから大きなオーブンでじっくりこんがり焼いていく。
しかも一番驚いたのは、これら全てを須﨑さん一人で担っているということでした。
すべて手づくりにこだわり、しかも自分が食べて美味しいと思えるものしかつくらない。そんな須﨑さんの姿勢に、本当にベーグルを愛しているんだなと、須﨑さんのベーグル愛を感じました。
噂が噂を呼び、口コミやInstagramでの情報発信だけ。週に3回の販売日には、毎回行列ができ、お昼頃には毎回完売するほどの人気ぶり。
美味しいベーグルを追求するあまり、開発したベーグルの種類はなんと30種類以上。チョコや抹茶を練り込み、ミルクやブルーベリーなどをトッピングした甘いスイーツ系から、白味噌やきんぴらなどの惣菜系など楽しみ方がたくさん。全部美味しそうで、どれにしようか迷ってしまいます。
迷う理由がありまして・・・人気すぎて1回につき6個までしか購入できないんです。自分の好みのベーグルを見つけるのも楽しみかもしれませんね。
「たくさんの人にベーグルを日常の中で楽しんでもらい、ベーグルで笑顔になってもらえたら嬉しいです」(須﨑さん)
そう話す須﨑さんの笑顔と人柄。
人気の途絶えない愛されるベーグルは、須﨑さんそのものなのだと感じました。
夏頃からは、「県外からもお問い合わせをいただくようになった」(須﨑さん)こともあり、オンラインショップを開始する予定だそうです。想像を超えるモッチモチ食感のベーグルをぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
商品情報は、公式Instagramにて毎日発信中だそうです。
屋号 | bagel+ |
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URL | https://www.instagram.com/bagelplus_kagoshima |
住所 | 鹿児島県日置市伊集院町猪鹿倉25 |