【学生メンバー募集/その1】福島って何もない、ことない!福島の底力、見つけてこ!
メンバー募集
「real local郡山」が活動スタートしてから、およそ1年半。運営体制をととのえながら、記事を通して福島や郡山のリアルな日常をお届けしてきました。
わたしたちは月に一度、編集会議というものを開いているんですが、「わたしたちは何のために活動しているのか?」「どんなメッセージを届けて行きたいのか?」といった根本的な活動のあり方を見つめなおしています。
今回は、その会議をとおして見えてきた、「ローカルメディアの可能性」についてお話させてください。
いなか=何もない
福島に移住して、はや1年。わたしは西会津町という新潟との県境にある町を本拠地として、郡山市との2拠点生活を送っています。とくに西会津で暮らしているなかで、この1年のあいだに耳にタコができるほど地元の人たちに言われてきたフレーズがあるんです。
「なんで移住してきた?こんな何もねえとこによお」
耳にタコはできてないけれど、もう何度聞いてきたかわかりません。
その度にわたしは、
「え〜、何もない?こんないいところなのに?」
と言って返すのでした。これはもう、わたしにとってある種のあいさつ文になっています。
「こんにちは」
「今日も暑いですね」
と同じくらいのレベル感。
実際のところ、「何もない」のくくりに入る地域なのかもしれない。電車は1時間に1本あるかないかだし、コンビニはまちなかに1軒だけだし、ほしいものが町内のスーパーにあるとは限らないし。
これらをギュッとひと言にまとめると「不便」ということばになるのかな。それが、「何もない」という表現につながっているのかもしれないと、1年住んでみて思ったのでした。
本当に、このまちには何もないのだろうか?
でもわたしはそこに、「待った!」と声をあげたい。
「不便」であることや、「ほしいものがすぐ手に入らない」ことが、このまちのアイデンティティなんだろうか。
違うと思う。
例えば、このまちには、80代、90代、そして100歳を超える方々もいらっしゃって、とにかく高齢者のみなさんが元気。超元気!年齢を聞いて「は!?ぜんっぜん見えないんですけど!」なんてやりとりも、まだ2週間に1回くらいある。
ご高齢の方々がいきいきしてるまちって、すんごい魅力だと思うんです。わたしだったら10分でへばってしまう庭仕事も、おばあちゃんが腰を曲げながらもせっせとかろやかに励んでいるし、草刈りも超うまい。(わたしはいつまで経ってもトラ刈りから卒業できない)
少子高齢社会は、長期的な目線で見ればたしかに、手を打つべき課題なんだろうけれど。今、ここにある日常を別の視点から捉えてみれば、見え方は大きく変わる。
「不便」だとか、「何もない」も同じ。
「不便」は見方を変えれば、「過度な選択肢が削ぎ落とされたシンプルな暮らし」と言えるし、「何もない」は見方を変えれば、「何もないからこそ何でもできる」と言えるのではないでしょうか。
視点を変えれば、日常が変わる。日常が変われば、生き方が変わる。
わたしがここで言いたいのは、「物事はすべて多面的であり、とらえ方次第だ」ということです。
もしかすると、今あなたが住んでいるまちのことも、「おもんないまちだな」と思っているかもしれない。「毎日つまらないな〜」とか。
そんな人はいったん、問い直してみてほしいんですよ。「本当にそうかな?」って。一度自分の考えを疑ってみたり、別の視点からとらえてみてください。
実はそんなことない、かもしれないですよ。
西会津に限らず、福島のあちこちで、「ここには何もない」という声をいくつも耳にしてきました。
その度にわたしは、もったいないなあと思うのです。と同時に、ただ見えていない、気づいていないだけなんだろうなあとも思う。
見方を変えれば、こんなに豊かなまちなのに。
ある人からすれば、うらやましいとも思われる暮らしなのに。
わたしも含めて、あまりにも当たり前になってしまうと、気づかないんですよね。今ここにある幸せとか、たのしさも。
そんな人たちの、日常の見え方を変えたり、気づきを持つきっかけをつくれたらいいな。この『real local 郡山』の運営や編集を担う背景には、こうした気持ちがあります。
わたしたちと一緒に、福島を、おもしろがっていきませんか?
さてここからが、本題です。
この記事を読んで「なるほどな〜」と思われた方。「福島はきらいじゃないけど、好きにもなれない」という方。「そもそも福島のこと、よく知らないかも」と思った方。
ぜひ、『real local 郡山』のメンバーになりませんか?
福島県内の専門学校・大学・短期大学に通う学生さんを対象に、ライターとカメラマンを大募集しています!『real local 郡山』とありますが、郡山だけでなく福島県全域を対象に活動しているので、郡山市に住んでなきゃいけない、なんてことはありません。
ライターは、記事の企画立案や取材、執筆を担当。
カメラマンは、記事に掲載する写真撮影を担当いただきます(取材に同行いただくこともあります)。
たとえば、こんな人におすすめ。
・ローカルメディアの運営に興味がある方
・書くことや、取材に興味がある方
・カメラで写真を撮るのが好きな方
・学生のうちにいろんなことにチャレンジしてみたい方
・いろんな人と関わるプロジェクトに参加してみたい方
・まちづくりに興味がある方
などなど
経験者も大歓迎ですが、未経験でも大丈夫です!メンバーと一緒に考えたり、支え合ったりしながら、自分なりの活動のあり方を見つけていければと思います。
ちょっとでも気になった方、くわしく話を聞いてみたい方、ぜひこちらのアドレスまでご連絡ください!
○問い合わせ先はこちら
8月に公開予定の「メンバー募集その2」の記事では、事務局メンバー、編集メンバーを紹介しています。ぜひそちらものぞいてみてくださいね!