山形・雪の千歳山をゆく
アウトドア活動
山形市街地東部にこんもり佇む千歳山は、標高470mほどの小さな山。足元のいい日なら山頂まで往復わずか1時間くらいです。気持ちのいい季節には、たくさんの市民がやってきて、かるーい山登りを楽しみます。なんなら、会社の昼休み時間に「気分転換にちょっと登ってきます!」と言って帰ってくるのも可能なくらいの、みごとなまでの手軽さと身近さなのです。
そんな感じで山形市民にひろく愛されている千歳山の、今回は冬、雪が積もったなかを登ってみた様子をリポートします。
2022年2月。直前まで雪が降った日。時間は早朝、7時前。専用駐車場は満車ではないけれど、ほどほどの台数がすでに駐車済みで、「あ、登っている人、けっこういるんだな」と思いました。
では、行きましょう!
鳥居が続く石の階段も、すっかり雪に埋まっています。滑るので歩調はだいぶゆっくり。このゆっくりさが、いい感じで筋肉に負荷をいつもより多めにかけてくれている気がします。
そしてまず辿り着くのは、千歳山稲荷神社。静かに手を合わせて、いよいよ山道へ。
雪道の山登り。先に登ったひとたちがその足でつくってくれた幅の狭い一本道をなぞるように歩いて行きます。
千歳山中腹から、山形市内の様子が見えます。きれいです。
靄なのか、雲海のようなものが、まちの西側を覆っていました。
蔵王の樹氷のようなユニークさはないけれど、千歳山の木々の張り詰めたような姿も素晴らしいです。
雪道はとても細くて、ひととすれ違うほどの幅もありません。登りのひとと下りのひととが行き交うときには、自然とどちらかが道を譲っていました。
出会うすべてのひととどちらからともなく「おはようございます」「こんにちは」と挨拶を交わしていました。季節を問わず、山のあいさつは気持ちがいいです。
そういえば、わたしは準備不足で、足元は冬のブーツのみでしたが、多くの人はアイゼンなどスパイク機能のついたものを履いていたようです。また、ストックを持っているひとも多かったです。だいぶ滑りやすいので、アイゼンやストックなどの装備はあったほうがいいでしょう。もちろん手袋も必須です。
ゆっくりとした足取りで、おおーっ、山頂の小屋に到着です。45分くらい、ゆっくりと時間をかけて登りました。
そして実は、ここから下りるのがけっこう大変です。登るより下りるときのほうが危険度が高く、要注意です。私はなんども滑りながら、転びながら、ようやく山を下りました。次回は、必ずストックとアイゼンを用意しよう!と心に誓いました。
下山後は、本当なら、千歳山の麓の玉こんにゃくを食べてカラダを温めたいたいところ。ですが、今日は早朝、まだ開店前の時間です。あったか玉こんは、また次回の楽しみに取っておきましょう。
おわり