【山形】日常の風景を探しにいこう/ 双葉公園
連載
2022.06.17
やまがたのまちを探し歩いて見つけた日常の風景をフィルムで撮りゆくシリーズ。
こんかいは、山形駅西口からほど近い双葉公園です。
いつも車で通りすぎるたびに「あの白い遊具はなんなのだろう」と気になっていたのがこの公園だ。きょうは思いきって歩いて接近してみようと心に決めた。
公園のまんなかで存在感を放つこの遊具は、滑り台であった。なんと表現すればいいのだろう。「まるで白いイカのようである」でいいのだろうか。
いくつものツノが生えているような滑り台である。
滑り台の下は砂場になっていて、ちょっとした隠れ家のようでワクワク感がある。砂場にはこどもたちが一生懸命に遊んでいた気配がしっかりと残されている。
公園の中に高低差があったり、いろんなかたちのベンチがあったり、ふしぎなおもしろさのある公園だ。
タイムスリップしたような印象も漂う。
どうやらこれもベンチ。ここもまた憩いの場所なのだろう。
車で通りすぎるだけではわからなかったこの公園の奥ゆきや懐の深さを、歩くことで感じることができた。不思議な時空間を旅したようでもあった。
photo / Junko
camera / canonet