金澤町家に住みたくなる5日間
ひと・わざ・暮らしの町家祭 金澤町家巡遊2015
※終了しました。
real localでも何度か推してきた、金沢の町家暮らし。「ちょっと興味があるな~。でも、不動産屋に行くほど現実的な段階ではないしな~」とお迷いの方にもうってつけのイベントが、9月19日(土)~23日(水)のシルバーウィーク中に金沢で開催されます。
2008年からはじまり、今年で8回目を迎える「金澤町家巡遊」は、以前real localでもご紹介している「NPO法人金澤町家研究会」が主催しています。町家住宅や仕事場を特別公開してもらえるツアーや、町家での商売・生活・歴史にまつわるプチ講義、その他展覧会やライブ、さらには期間限定のスペシャルメニューが登場したりと、町家イベント目白押し! 金沢ではもはや秋の恒例の人気イベントになっています。
毎年テーマを持って開催されていますが、今年のテーマはズバリ「町家に住む」! そこで実行委員会のメンバーお三方に話をお聞きしました。
「戦災を免れた金沢市内には現在約6000軒の町家が残っています。しかし、年間100軒ペースで壊されているのも事実です。今回のパンフレットのキャッチコピーにも 『え! その町家壊すの!? ちょっとマチヤ!』とありますが、これは私たちの気持ちそのもの。日々壊される町家を目にするたび、もったいない~!って心の中で叫んでいます」(岩本さん)
「いまだに町家は暗くて寒くて住みにくいというイメージを持っている人が少なくありません。けれど、最近では町家の良さを抽出しながら、みなさんが不安に思っている点はカバーするという改装を行っています。それは単に復元するという意味ではなく、現代のライフスタイルに合うデザインにするということです」(奥村さん)
そんな気持ちから生まれた今年の企画のひとつが「今どき町家ツアー」。実際に町家を改修して住む若夫婦や、住居兼仕事場として町家を活用する人など、様々な町家改修事例を6つのツアーでご紹介します。どのツアーも、普段は見学することのできない民家におじゃまさせてもらえる貴重なチャンスです。
以前の町家見学ツアーの様子。
また、「町家を購入する前に、仮住まいしてみるべし」とは町家暮らしの先輩たちのアドバイス。実際に住んでみることで多くの気づきがあり、自身の改修時の参考になるのだそう。しかし、移住を考える県外組にとっても、金沢で町家を借りて……というのはなかなか大変。そんな人のためにも、一人暮らしの人、大家族で暮らす人、都会に住んでいる人、マンション住まいの人……さまざまな暮らし方をしている人たちに町家に住んでもらい、率直にその感想を報告してもらう「おためし町家」という企画もあります。
「同時に、時代の流れとともに、家の間取りや住み方も変わってきます。住まい手の知恵や職人技が途絶えぬよう、消えゆく町家の暮らしと心意気も受け継いでいけたら」と岩本さん。「町家を住み継ぐ」をテーマとした3つ目の企画では、昔ながらの町家を巡りながら、そこに住まう人の生の声を聞くことができます。
その他にも、金沢市内の町家を改修したショップでも各店でユニークな催しを開催! 果たして5日間の間にどれだけ制覇できるか……!?
肩肘はらず、町家の魅力を楽しく&おいしく学べるイベント「金澤町家巡遊」。町家に興味のない方も、お祭り気分で気軽にご参加あれ! 町家に住みたくなること請け合いですよ!
日時 | 2015年9月19日(土)~23日(水・祝) |
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会場 | 金沢市内のあちこちの町家 |
TEL | 076-253-3517(10:00~17:00 木・日・祝休業) |
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主催 | |
備考 | 町家ツアーは要予約。各ツアー定員約10名。参加費1,000円(お土産付) |