【大阪】「西」のものづくりを支えたい! made in west/株式会社オプスデザイン
関西らしいものづくりって何なんだろう。
2011年から続く「made in west」は、大阪・南船場にあるデザイン会社、株式会社オプスデザインが関西の地場企業と共に新しいものづくりにチャレンジするプロジェクトだ。バッグや靴下など日常品を中心に、これまでに約20種類以上のオリジナル・プロダクトが生みだされている。普段使いできるものや、お土産として人に渡したくなるようなものまで、商品の顔を見ているだけでも楽しくなるようなラインナップがずらり。
地場企業と行うものづくりの方法やデザインへの考え方について、立ち上げから携わっておられる「made in west」マネージャーの神崎さんに話を伺った。
「関西には、長い歴史と優秀な職人技術を持ってものづくりを行う地場企業が今も数多くあり、それぞれの一番の強みや『らしさ』を見せられる商品を通して、関西の企業を発信していきたい。そういうところからmade in westはスタートしました。一言でいえば、ものづくりのプラットホーム。製造元と私たちと販売店が三位一体となって、新しいマーケットをつくっていこう、 新しいものづくりをしようという取り組みです」
「made in westでは、その企業さんならではの強みを更に引き出すためにはどうしたらいいか、まずは細かくヒアリングして、そこからアイデアを企業と揉んで、一緒にオリジナル商品の開発に取り組みます。初期の商品に、『泉州タオルのタオルケット』があります。愛媛県の今治に並んで、タオルの国内二大産地に挙げられる大阪泉州地域にある神藤タオル株式会社さんは、創業100年以上の歴史を持つ会社です。この企業さんは、変則的なガーゼ織りである『2.5重織り』という、独自の技術を持っておられました」
「この『2.5重織り』は、製造する過程で縮みやすいという性質を持っているため、一般サイズのバスタオルを量産することが難しく、せっかくの技術を持て余しておられました。そんな中2.5重織りタオルを商品化するにはどうすればいいかを、企業さんと共に知恵を出し合うことに注力。 そこで、『ちょっと小さめのバスタオルとちょっと大きめのバスタオル』という2種類の大きさでの展開に行きつきました。製造段階での縮みやそのことによるサイズについて、新しい価値(ストーリー)を作ることで新しいマーケットに商品を広めようと考えたのです。
この商品のヒットがきっかけとなり、同社では現在『2.5重織り』をむしろ積極的に活かす発想になっています。これまでの既成概念の中では成立しないものでも、視点を少し変えることで、弱みとされていたものを強みに変えていけると思っています」
「土地に根づいてものづくりをしていくことは、私たちのこだわり。これからもこの土地を拠点に活動していきたいです。地域ごとの個性があるから面白い。その土地の個性を浮き彫りにして、新しい選択肢のひとつに入るような発想ができないかという想いを、私たちは考えています」
地場産業を盛り立てようとするオプスデザイン。さまざまなものづくりの発信のカタチが、地域地域で育ってほしい。まずは、ぜひ手に取って感じてみてください!
URL | ■本体サイト ■オンラインストア ■made in westの商品が購入できる実店舗「prideli graphic lab.」 |
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住所 | 〒542-0081 大阪市中央区南船場2-4-19 大和ビル16号610 |
備考 | ※実店舗「prideli graphic lab.」は同じビルの1Fにあります。 OPEN:11:00〜18:30 CLOSE:月・火・水 TEL:06-6125-1488 |