北陸ツーリズムの「発地」

THE SHARE HOTELS HATCHi kanazawa

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ローカルな旅は、向こうからはやって来ない。

所縁のない土地の一人旅、信頼しているカルチャー誌に載っている「ディープなお店」に入ったとて、独り飲みは所在ない。その場で出会う地元の人だって、連れ立っている仲間と話す事が山ほどあって、見知らぬ人に長々と構っている暇はない。(※個人の感想です)

1、2日の滞在でローカルな旅をしたいなら、鶴瓶さんでもない限り行き当たりばったりではなく、作戦が必要だ。それも、どこを巡るかということより、いかにコミュニティとの結節点を持つか、ということの方が大事だと思う。

そんな難しい問題に、あるホテルが真っ正面から取り組んでいる。2016年3月にオープンした「THE SHARE HOTELS HATCHi kanazawa」だ。

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2016年3月のオープンの様子。
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HATCHi kanazawaのエントランス。左手はカフェスタンド「HUM&Go#」。

「HATCHi」という名前には「北陸ツーリズムの“発地”」となるよう願いが込められている。

「このホテルに北陸の魅力をつくる人達が集い、日々何かが起こっている。そして旅行者はここで北陸の魅力に出会い、居合わせた新しい仲間と旅に出る―。そんな旅の『発地』になることが目標です」とは、株式会社リビタのホテル事業部・北島 優(まさる)さん。(詳しい開業までの経緯は、過去の記事「みんなでつくるTHE SHARE HOTELS始動。」をご参照あれ)

まずは簡単に施設案内を。フロントのある1階共用部には、和食ダイニング「a.k.a.」やカフェスタンド「HUM&Go#」が入っていて、宿泊者以外も気軽に利用できる。

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地元客と宿泊客がゆるやかにつながる「a.k.a.」のカウンター。

部屋はドミトリーと個室が選べて、シャワーやトイレといった水まわりは共用だ。地下1階にはシェアキッチンもある。

もともと仏壇センターで、地下が飲食街だった建物をリノベーションしたホテルとあって、デザインの随所にそのコンテキストが練り込まれているのを感じる。

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2段ベットのドミトリータイプ。女性専用ルームもあり。
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2、3名で宿泊できるプライベートルーム。個室宿泊者専用のバスルームも。
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最上階4Fにある和室タイプのプライベートルーム。シャワー・トイレ付き。
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地下1階にある、女性専用シャワールーム。
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地下1階のシェアキッチン。イベントスペースとしての貸出もしている。

こういったスタイルのシェア型ホテルは近年各地で増えているが、中でもHATCHiは、デザインが凝っていて、なにより清潔感があり寝泊まりがとても快適だった。

空間自体に組み込まれた「シェア」の仕組みもさることながら、HATCHiの勘所は自らソフトを運営し、ローカルと宿泊者を混ぜ込む仕掛けをつくり続けているところにある。開業以降、アート、ものづくり、まちづくり、食 etc.ジャンルを問わず、とにかく毎月イベントが多い。

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金沢、能登などのプレーヤーを招いた第1回「ツーリストBAR」の様子。
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お隣の富山県・南砺市の魅力をPRした「なんト〜ク」。

「ホテルというのは、住居とも店舗とも違います。観光客や地元の人、違う属性の人たちが交わることで、新しい化学反応が生まれると思うんです。この場所が、そんな人たちを混ぜ合わせる『装置』になれたら」と北島さん。

気になるイベントに合わせて宿泊すれば、地元のプレーヤーと会話ができるし、目的意識が似た仲間にも出会えるかもしれない。(個人的な印象だが、県外からの女性の一人旅も多い)

どこでもそうだが、ローカルな旅はやはり土地の人と出会って初めて始まる。旅行者には、「HATCHi」という撹拌装置をぜひ上手く利用して欲しいと思う。

名称

THE SHARE HOTELS HATCHi kanazawa

業種

シェア型複合ホテル

URL

http://www.thesharehotels.com/hatchi/

住所

金沢市 橋場町3-18

TEL

 076-256-1100

営業時間

8:00~23:00

料金

SHARED ROOMS:3,800円~/人(税込)

PRIVATE ROOMS:8,800円~/室(税込)

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