【レポート】11/14 『センシュアス・シティ』@福井ナイト ー五感で味わう官能都市のつくり方ー
real local 福井主催イベント
しとしとと小雨のパラつくネオン街の一角、ニシワキビルの3階・ダンスホール「桃源郷」にて、real local 福井による初主催イベントが開催されました。
「魅力的な都市は、数字だけで表せない官能性や情緒に満ち
独自の視点
スーツ姿多めの参加者が、赤く照らし出されるダンスホールに、ミラーボールが回り、BGMはゲンズブール、お酒やおつまみを手に談笑する様子は、今から街についての真面目なトークイベントが始まるとはとても思えません(笑)
まずは、赤いジャケットに身を包んだ島原氏による「センシュアス・シティ」レクチャー。
「官能性」というと、ついセクシーなイメージを思い浮かべてしまうのですが、五感に関わる「動詞」を軸として街を考えるのが、島原流「センシュアス・シティ」なのです。
いい匂いや素敵な眺め、美味しいごはんなど、私たちがその街で感じたことを相対化し、新しい物差しで街を評価してみると、一体どのような結果が導き出されるのか?
詳しくは、こちらをご一読ください!
HOME’S 総研 [調査研究レポート] Sensuous City[官能都市]
http://www.homes.co.jp/souken/report/201509/
歌謡ショーさながらの赤いライトが、ますます官能性という言葉を盛り上げてくれるよう。
奇しくも(?)幸福度指数では全国一位の福井県ですが、「センシュアス・シティ」による評価では、決して良いとは言えない順位でした。
地方都市によくある郊外型のまちづくりや、整然とした街の再開発の方法に疑問を投げかけながら、(少々刺激的ではありましたが)改めて自分たちの街を見直すきっかけになったのではないでしょうか。
後半は、福井出身東京在住の石田氏が、自分が見てきた福井について触れながら、「福井ってどうなの?」「どこに魅力感じます?」などなど、直球な質問をゲストに投げつつ、福井のこれからの可能性を探っていきました。
嫌いだった金沢を飛び出し、約13年前から二重拠点活動、4年半前に東京からUターンした小津さん。「それまで現代アートとは疎遠だった街のど真ん中に突如『21世紀美術館』ができたことは大きなインパクトだった。さらに、ちょうど同じタイミングで何かを始める人が多く出てきていた」と金沢が盛り上がってくる直前の当時を振り返り、「自分の街に対する自己認識が高い京都に住んでみたことが、金沢へ戻る大きな影響を受けた」と話します。
※real localに島原氏が特別寄稿した「金沢はいかにして“センシュアス・シティ”になったか」もご参照ください!
https://reallocal.jp/18291
また、奥様が福井出身という東京在住の平松さんからは、「ITっていうのは物理的なハンディキャップを覆せるツールなので、ビジネスのすきまがたくさんある福井で何かを挑戦できる可能性はあると思う。東京と比べる必要はないし、福井ならではの良さを見て、最大限に活かしていくといい。」とITを中心に街を見てきた起業家ならではのアドバイスが。
それを受けて、「うちの地元はたいしたことはないって言うんじゃなくて、自分の住むローカルを意識して、ポテンシャルに気づき、発信できるポジティブさを持つことが大切」と島原さん。この言葉には、多くの参加者が福井のことを改めて考え直し、勇気付けられたはず。
さらに、福井のゲストハウス・SAMMIE’S オーナーの森岡咲子氏、株式会社リ・パブリックでディレクターを務める内田友紀氏、そして飛び入り参加となった一般社団法人PARKの代表理事・濱口真一氏を交えてのクロストークへ。
福井出身・在住者から見た福井と「センシュアス・シティ」から見た福井について、当たってるところ違っているところをぶっちゃけながら、白熱したトーク展開を見せました。
個人的には、「福井の人ってどこにデート行くの?」っていうテーマが一番おもしろかったです(笑)
今後も、real local 福井ではイベントを企画中です。福井に住む人はもちろん、福井を知らない人も、福井のことを、今までに思ってもみなかった角度で、考えてみる時間を提供できれば、、、と思っています!