水まわりの物語をめぐる
〜TOTOミュージアム〜
日本の水回りを支えてきたTOTOの本社は北九州市小倉です。併設されたミュージアムに行ってきました。
日本でのシェアが高く、海外にも多くの衛生陶器を送り出しているTOTO。ここ小倉に本社があります。
その本社に併設されている「TOTOミュージアム」は、今年で創業100周年を迎える同社記念事業の一環として、2015年8月にオープンしました。当初の見込みを遙かに超え、オープン後1年1ヶ月で累計来場者数10万人を突破するなど、同社のブランドを発信するランドマークとして抜群の存在感を発揮しています。
真っ白でなめらかな外観は、まるで衛生陶器そのもののよう。
「人と環境にやさしく調和する建物」をテーマに建てられたミュージアムには、節水・太陽光発電・素材の再利用・屋上緑化など、環境に配慮した工夫がちりばめられています。
入口を入ると大きな吹き抜け。太陽の光が降り注ぐ、まふしいほどの真っ白な空間が広がっていました。
1F奥はショールームになっていて、最新のキッチンやサニタリー器具が豊富に展示されています。
エスカレーターを上がった2Fがミュージアムゾーン。
いよいよTOTOのあゆみと日本の水まわりの歴史を掘り下げていきます。
現在ではあまり知られていませんが、創業から1970年ごろまでは食器も生産されていました。
当時の貴重な美しい食器の数々が展示されています。
TOTOの環境への取り組みをPRするために作られ、小倉の本社から出発し1400キロの道のりを実際に走行した「トイレバイク ネオ」も展示されています。
座席はTOTOの超節水便座”ネオレスト AH3”の本体が組み込まれており、家畜の排せつ物や生活排水を発酵させた「バイオガス」を燃料にしているそうです。
次に、時代とともに変化する水まわりの歴史と商品の変遷を紹介するコーナー。
ショールームが無かった時代、見本用として精巧に作られたミニチュアトイレたち。ちっちゃくて可愛いです。
個人的に気になっていたのが、TOTOのミュージアムのトイレ。
さすが、と言わんばかりの広々と使いやすい空間。もちろん最新式のウォシュレットでした。
毎日の生活に欠かせない水まわり器具。
変わり続ける地球環境。
日本の水まわりの成長を支え、その先頭を走り続ける企業の、ものづくりの神髄に触れる貴重な時間となりました。
追伸)
隣接している小倉第一工場では、5名以上から工場見学も可能です。(要予約)
企業の歴史を学んだ上で、衛生陶器の製造工程を実際に見てみるとおもしろそうです。