小さなモモちゃん from 東京。vol.2
福井のまちと、おにぎり、信号機。
東尋坊よ、また今度。
生まれてはじめての福井で、ひとりの生活。友人も知人もいないため雑談ができず調子が出ない日々でしたが、
東京の知人に紹介してもらったクマゴローカフェでオーナーの牛久保さんと心おきなく雑談ができたことで、至急東尋坊で大声を出さなくてよくなりました。
ざっぱ~んよ、もう少し待ってておくれ。普通に観光で行くからね。
(*詳しくは前回の記事にて。「はじめまして、福井。」https://reallocal.jp/36734)
新生活がはじま、、らない。〜室内キャンプ生活〜
変わったり立ち止まったりしながら、お店もビル全体もまちも、いきいきと進んでいく、しなやかで秘めたる熱意を感じるクマゴローカフェは心地がいい。福井県の食材を使ったおいしいごはんのあったかさに、心も体も伸びました。
東京から福井へ2トンロングのトラックにパンパンに詰まった荷物を見送りやってきたはずなのですが…、荷物は1週間後にしか到着しません。引越し費用を節約するため荷物の到着日をお任せにしたためです。
でも大丈夫。まだ水道も電気もガスも使用開始の連絡ができていませんから荷物がなくても全く問題ございません。
というわけで、何もない部屋で手持ちの最低限の生活必需品で室内キャンプ生活です。
主食は海苔の代わりに薄いシート状のとろろ昆布が巻かれた梅のおにぎり。梅も昆布も好物なのでうれしい限り。
このおにぎりがコンビニやスーパーなどでスタメン選手のように並んでいるのと、さすがにお米のおいしい福井、おにぎりだけでなく多くのお米の入っている商品に福井県産の印が付いていることにびっくりしました。
はじめて食べたとろろ昆布巻き梅おにぎりはお気に入りです。
無事に荷物は到着したのですが、室内キャンプ生活が面白くなってしまいその後もしばらく続けていました。
でもやっぱり、あったかじんわり美味しいごはんを食べたくなってクマゴローカフェに通いました。室内キャンプ生活を楽しんでないで早く各社に電話しなさいっ!ですよね。
(ちなみに東京を出る時に15年程使用していた炊飯器がとうとう壊れて処分していたので、自宅であったかいごはんが食べられるようになるのはまだまだ先の話です。)
福井の散策はじまりました!〜信号機のきょっと〜ん〜
時間を見つけては街をうろうろと散策をはじめました。毎日が遠足のような、社会科見学のような、こんなわくわくした気持ちでいるのが楽しくてしょうがない。
ある日の信号待ち。もう少しで青になるかなと信号機を眺めていたら、んっ?!
慌てて職場に戻り鼻息荒く20歳前後の学生たちに自慢げに、
「福井の信号ってお洒落だよねー。」「なんていうかぁ~、平たくてスマート。」
学生たちはきょっと~ん。あれ?!
福井は信号機も独自なデザインがされていて素敵だっ!と思ったのですが、雪の多い地域だから積雪や着雪防止なんですね…、福井だけでなく同じように雪の多い地域では見かける信号機なんですね…。
でも、福井のみなさんにとっては当たり前になっているひとや街のスムーズな生活のための細かい工夫や配慮にもいちいち感動できる!
このことを喜びと励みにしてこれからも鼻息荒く散策します。
お洒落とかではないことを学習したわたしは、縦型の信号機を見つけたときも、ドロップ型の信号機を見つけたときも、自分の中だけでこの感動をかみしめました。
学生たちよ(福井でのお仕事の多くは学生と一緒)、これからも、きょっと~ん、とさせてしまいますのでよろしくお願いいたします。
…つづく。