逗子で「Seaside Living」を営む。中田さん夫妻
中田製作所
中田さんご夫妻は、夏の間の数ヶ月間だけ、逗子に住むという暮らしをしている。
お2人は夫婦共に建築家で、
2013年から、逗子海岸にある海の家”SeasideLiving”を営んでいる。
SeasideLivingの紹介はこちら。
去年、中田さんご夫妻は、この”SeasideLiving”で結婚式をあげた。
海辺で結婚式を上げたいという理恵さんの願いを叶える為に、
縁があった逗子海岸の敷地を借り、
そして結婚式の予算の中で海の家を建てて、式を終えた後そのまま運営することにした。
ちなみのこの’SeasideLiving”、実はみんな素人で建てた手作りの海の家だ。
2014年の建築材料は、製材屋で製材過程に生まれる端材を使っている。
DIYにも適しているので、素人にも扱いやすい。海の家解体後も家具、内装材としてリユースする。去年の海の家の材料も、今年の材料として一部リユースされている。
なぜ手作りにこだわるのか?尋ねると、本業の建築設計の仕事にもその心髄に通ずるところがあると言う。
建築設計のコンセプトは『DIT』。
「Do it yourself」ではなく、「Do it Together。」
以前、夫の裕一さんは、都内の現場で住宅の現場監督の仕事をしていた。
「この建てた家に、一番愛着を持ってもらうにはどうすればいいか?」を考え、
『一緒に手を動かす。』という施行段階から一緒に関わる建て方を思いついた。
ちょうど自分たちの住まいに手に入れた古い公団の一室を、自分たちの手で手直しして、その楽しさを知っていた。
この方法は実証済みだった。
その後、裕一さんは独立して中田設計事務所を設立。
「DIT」にこだわった建築設計をしている。
”SeasideLiving”を営むことによって、普段出会わない人との出会いがあったり、そこで新しい仕事が生まれたり。他ではできない体験が生まれてゆく。
「過ごし方の提案としても、この生活は自分にとっても良いと思えるし、人にも自信をもって勧めることができる。暮らしの紹介スペースのような場所になり、コミュニケーションももっと図っていきたい」という理恵さん。
意味のあることとして、この海の家を続けて行こうと夫婦二人で話しているという。